日本 ウクライナに単2敗 大ピンチ【BJKカップ】

11月11日、 女子テニスの国別対抗戦 「ビリー・ジーン・キング・カップ 」（旧フェド杯）。「日本対ウクライナ戦」が有明で行われ、日本は初日を0勝2敗と後がなくなった。
日本はシングルスNo.1に内島萌夏（フリー）、No.2に土居美咲（ミキハウス）がプレーしたが、共に競り合うもののストレートで敗れた。
明日12日はシングルス2試合とダブルス1試合が行われ、トータルで3勝したチームが「2023年のファイナル」の「予選出場権をかけたプレーオフ」で戦い、敗れると、2023年は「アジアオセアニアグループⅠ」で戦うこととなる。

土居美咲 競り合うものの 乱打戦敗れる

第一試合
●土居美咲 6-7(1) 4-6 ◎M・コスチュク
凄い強打戦の試合だった。
お互いにパワーテニスで押してくる。
強打でコーナの攻め合い。
そのラリーがこれでもか？これでもか？と続く。
デュースの回数も凄い。
第一セットの第6ゲームではなんと７回のデュースが続き土居がサーブを落とす。
勝負ありと思えたが、0で土居がブレークバックした。
第1セットは大接戦、タイブレークにもつれたが、
なんと0−6と土居がリードを許し1−7で落とす。

セカンドセットもどちらに勝負の神様は味方するのか？凄いバトルが繰り拡げられる。
コスチュクのサーブで3−4、0−15からダブルフォルトを連発し0−40、
土居に大チャンスが訪れた。
しかしこのピンチをコスチュクがキープし4−4とする。
次のゲーム、土居はダブルフォルトも絡み落としてしまう。
5−4、コスチュクのサービンング・フォ・ザ・マッチ、
最初のポイントはサービスエースを決めコスチュクが15でキープ、ウクライナが貴重な1勝を挙げた。

コスチュクはシングルス70位、ダブルス46位。ウクライナのNo.1として単複に出場予定だ。

第二試合
新No.1の内島萌夏、プレッシャーがあったか

●内島萌夏 6-7(3) 2-6 ◎K・ザワツカ

第2試合は4月のBJKカップ「アジア・オセアニアⅠ」で初出場ながら3戦全勝した内島萌夏（21歳）が初めてて日本のNo.1プレーヤーとしてウクライナのNo.2プレーヤーと対戦した。
初めてチームのエースとして戦うことが見えないプレッシャーになっているのか？プレーに固さが見える。
それに比べると相手のNo.2プレーヤー、339位のザワツカの気迫が凄い。
第一セットは競り合いタイブレークに突入する。
お互いにミニブレークがあり3−3となるが、内島がサービスポイントを落とし、3−4。
ザワツカは2ポイントキープし6−3とセットポイントを握る。
内島のバックはネットし3−7でタイブレークを落とす。

セカンドセットも先にサーブを落とし、2−5と内島はピンチになる。
マッチポイントを握られた内島、しぶとく食い下がるものの5度目のマッチポイントをボレーで決められ日本は0−2と後が無くなった。

「第１セットは数ポイントの差だったと思うが相手のサーブが思ったよりもよくて中々チャンスがなかった。
その中で自分のサービスキープにプレッシャーがかかった。」と内島。

明日はシングルス2つとダブルスがある。どうにか2勝しダブルスに持ち込めれば、これが7度目のBJKカップ戦、戦績は7戦無敗と頼もしい青山修子/柴原瑛菜組が待っている。

チーム最年少の17歳で、初めて代表入りした石井さやか（単880位）はサポートに回る。
「先輩方のプレーを見て、これからの自分の勉強になるようにする。応援を頑張りたい」

◆日本女子シングルスランキング（11/7付け）
42位 大坂なおみ（フリー）
105位 内島萌夏（フリー）
137位 日比野菜緒（ブラス）
180位 土居美咲（ミキハウス）
212位 本玉真唯（島津製作所）
220位 内藤祐希（亀田製菓）
285位 松田美咲（橋本総業）
294位 坂詰姫野（橋本総業）
306位 岡村恭香（橋本総業）
WTAランキング
WTA暫定ランキング（毎日更新非公認）

記事:塚越亘 塚越景子 写真 鯉沼宣之/伊藤功巳