日本No.1プロテニスプレーヤー西岡良仁が大会ディレクターを務める『Yoshi’s CUP』の2日目が、12月18日(日)、早稲田大学庭球部 東伏見三神記念テニスコートにて開催された。
この日は前日のラウンドロビン(総当たり)戦でA・B各グループ1、2位の選手が決勝トーナメントを戦い、3、4位の選手が順位決定トーナメントを行った。
準決勝1試合目は、昨年の今大会で準優勝を収めた富田悠太(ノア・テニスアカデミー神戸垂水)と、遊川大和(関西高校)の対戦となった。立ち上がりは遊川の積極的なネットアプローチが成功し、第3ゲームで先にブレークを果たすが、富田も負けじと攻撃的なプレーを試み、第5ゲームでブレークバック。富田から5−3となった遊川のサービスゲームでは長いデュースが続き、6本目のマッチポイントを制した富田が、6−3で決勝進出を果たした。
もう一方の準決勝は、Aグループ2位の本山知苑(四日市工業高校)とBグループ1位の前田透空(相生学院高校)との対戦に。本山は序盤で攻撃的なプレーを見せ、「出だしは固くなったと」いう前田のサービスを破るが、緊張が解けてきた前田のボールに伸びが生まれ、次のゲームでブレークバック。本山の得意なバックハンドを封じてフォアのラリーに持ち込んだ前田が、6−3で決勝に進出した。
「今年は絶対に優勝したい」という思いで決勝へ臨んだ富田だが、前田の深いストロークに押され2−5となる。それでも思いの強さで挽回した富田がタイブレークへ持ち込み、5−1までリードした。あ
しかし、そこから窮地に立たされた前田の捨て身のフォアが炸裂し、タイブレークを8−6でものにする。意気消沈した富田を、さらに攻め立てた前田が、6−1でセカンドセットを奪取。富田への初勝利とともに、優勝を手中に収めた。
3位は遊川、4位は本山、伊藤拓(新田高校)が5位、永嶋煌(J STRUCT)が6位、7位武藤守生(フリー)、8位川西飛生(TEAM KIT)という結果となった。
表彰式では優勝の前田には200万円の活動支援金、西岡が独自の視点で選んだ西岡賞(活動支援金50万円)には遊川が選ばれた。
【コメント】
優勝 前田透空
支援金のことはあまり考えず、1回戦と同じようにただ試合を楽しむということを一番の目標に戦いました。松山のITFで、単複優勝できたのが自信につながっていて、試合では劣勢の状態でもあまり負ける気がしませんでした。今はITFジュニア400番くらいなので、100位以内、50位以内を目指していきたいと思います。
準優勝 富田悠太
相手のプレーが良かったのが一番ですが、勝ちきれない取りきれないところがありました。タイブレーク5−1でリードしたところで、少し後ろに下がってしまったのが自分の甘いところです。そこが弱さでもあり、今後プロの大会や、海外の選手と戦っていくには、一番の課題となるので、日々の練習でも甘えることなく、取り組んでいきたいと思います。
西岡賞 遊川大和
まさか自分がもらえるとは思っていなかったのですが、西岡選手が言ってくれたように、最後までファイトしたことが報われて選ばれたので、うれしいです。優勝はできなかったのですが、みなさんが見てくれているので、諦めずに最後まで走り切るということも目指していました。ITFのランキングもまだ低いので、少しでも上げていきたいし、来年はJTAの大会も積極的に出て、全日本選手権を目指したいと思っています。
西岡良仁(大会ディレクター)
遊川君は、僕が見て気持ち的に一番頑張れそうなメンタリティを持っていたので、西岡賞に選びました。富田君は2年連続準優勝となったのですが、この悔しさをバネにして頑張ってほしい、頑張れると思ったので、あえて選びませんでした。
今年は昨年一度やったこともあり、色々なものが円滑でしたし、映像も含め、必要な部分もわかり、スムーズに運ぶことができました。また、何よりスポンサーが去年より増えたのが良かったと思います。来年は西岡賞の賞金を上げたいですし、ITFのワイルドカードをもう少し多く出すことができればと思っています。
■順位■
優勝 前田透空(相生学院高校) (活動支援金200万円)
準優勝 富田悠太(ノア・テニスアカデミー神戸垂水)
3位 遊川大和(関西高校) ※西岡賞(活動支援金50万円)
4位 本山知苑(四日市工業高校)
5位 伊藤拓(新田高校)
6位 永嶋煌(J STRUCT)
7位 武藤守生(フリー)
8位 川西飛生(TEAM KIT)
【活動支援金について】
優勝:海外遠征費・キャンプ費などを補助(上限200万円)
西岡賞:海外遠征費・キャンプ費などを補助(上限50万円)※西岡が独自の目線で選定。
■Yoshi’s CUP公式サイト:http://yoshihito-nishioka.com/yoshis-cup/
取材/保坂明美 写真/Yoshi's CUP 長浜功明