1965年(昭和40年)に始まり58回の歴史を誇る「島津全日本室内テニス選手権大会」。
12月19日(月)から25日(日)まではWTAツアー下部大会の「ITF 女子$60,000」としても行われ、予選から勝ち上がった地元京都出身の加藤未唯(ザイマックス)が決勝で第4シードの宮崎百合子(イギリス)を6-4、2-6、6-2で破り見事優勝した。
ダブルスではWTAツアーで2度、それも含めて国際大会で通算17回タイトルを獲得している28歳の加藤だが、ITFツアーシングルス優勝は2016年3月の「ITF女子 $25,000キャンベラ」以来でキャリア4度目。$25,000以上の大会では初だった。(加藤未唯のシングルス 優勝4大会
この優勝で663位だった加藤は397位へと大きくジャンプアップさせた。
加藤は2018年1月15日付けのシングルスランキングで122位になったが、グランドスラム大会での活躍を目指し、シングルスは捨て、ダブルスを主戦場にここ数年は戦ってきている。
今年のツアーを終えた11月のITF$25,000「慶應チャレンジャー」で予選を勝ち上がり準優勝、ランキングを1000位台から600位台までに上げる。
そして地元で行われるこの全日本室内を「家族に見せたい」と予選からの出場。予選2試合を勝ち上がると、1回戦で大前綾希子(島津製作所)を6-2、6-2。2回戦で第1シードの土居美咲(ミキハウス)を6-4、3-6、6-4。準々決勝で第6シードの細木咲良(原商)を6-3、6-2。準決勝では第3シードのキャロル・ジャオ(カナダ)を6-4、6-4とシード選手達を次々と破って見事優勝した。
全日本室内はITF大会でなかった2014年にもシングルスで優勝しているので、2度目の全日本室内チャンピオンだ。


シングルス決勝 You Tube (20:00ごろから始まる)

◆日本女子シングルスランキング(2022/12/26付)
42位 大坂なおみ(フリー)
107位 内島萌夏(安藤証券)
138位 日比野菜緒(ブラス)
173位 土居美咲(ミキハウス)
203位 本玉真唯(島津製作所)
227位 内藤祐希(亀田製菓)
273位 岡村恭香(橋本総業)
287位 坂詰姫野(橋本総業)
288位 松田美咲(橋本総業)
303位 細木咲良(原商)
333位 加治遥(島津製作所)
337位 小堀桃子(橋本総業)
375位 村松千裕(グラムスリー)
391位 荒川晴菜(アオヤマスポーツ)
397位 加藤未唯(ザイマックス)
WTAランキング
WTA暫定ランキング(毎日更新非公認)

準優勝宮崎百合子 187位と自己最高更新 イギリスNo.7に。優勝加藤未唯「またシングルスに挑戦したい」

<<ダブルス決勝>>
◎2]リャン/ウー(台湾) )2-6 7-6(5) [10-2] ●小堀桃子(橋本総業)/ルクシカ(タイ)

準優勝小堀桃子、ルクシカ・クンクン 優勝のウー・ファンシェン、リャン・エンシュオ

記事:塚越亘/塚越景子 photo 眞野博正/京都府テニス協会/島津全日本室内テニス選手権大会