1月16日、2023年最初のグランドスラム大会、「全豪オープン」。の初日
シングルス1回戦が行われ、第31シードの西岡良仁(ミキハウス)、94位のダニエル太郎(エイブル)、予選から勝ち上がった138位の綿貫陽介(フリー)と本戦に出場した3人の男子がそろって1回戦を突破した。
残念ながらアジア枠の主催者推薦で日本人女子唯一出場できた内島萌夏(安藤証券)は敗れた。
大坂なおみ(フリー)は欠場、リハビリ中の錦織圭(ユニクロ)はエントリーしていない。

西岡良仁貫禄勝ち
シードとしての緊張あった

【男子1回戦】
◎31]西岡良仁 6-4 6-2 7-5 ●ミカエル・イマー(スウェーデン) 
西岡1回戦ハイライト動画
グランドスラム大会の日本男子シングルスで錦織圭(ユニクロ)以来のシード選手として臨んだ西岡。スウェーデン デ杯選手イマー兄弟の弟、同じテニススタイルの77位の強敵と対戦した。
「コートに立つと、初めてシード選手としてのプレッシャーを感じ、テニスが硬くなった。
二人ともイージー・ミスのないテニス。
どっちらが先にリスクをとって戦うか、となったときに、
自分がリスクを取って攻めなくてはならないので、少し無理をしてでもネットにつめたりして、
早い展開の攻撃的なテニスをした。
そこがキーだった。」と積極的な展開で貫禄勝利。
2回戦は予選を勝ち上がってきた20歳のD・スブルチナ(チェコ、216位)と対戦する。

綿貫陽介 51年ぶり 本戦デビュー勝利
優勝を目標にプレー コルダ戦楽しみ

【男子1回戦】

GS本戦初出場 マッチポイントを握った綿貫陽介

綿貫陽介 6-3 6-3 6-2 A・リンデルネック(仏)
綿貫1回戦ハイライト動画
予選を突破しグランドスラム本戦デビューの138位の綿貫は、59位の格上に一度もブレーク・ポイントを掴ませることなく勝ち切った。
グランドスラム大会でのデビュー勝利は日本男子シングルスで、1972年全豪の田辺清以来51年ぶりだと言う。
最初のマッチポイントはさすがに緊張からかダブルフォルトを犯したが、1時間43分の危なげない勝利。
「予選では本戦に入ることが目的。
本戦でのゴールは優勝すること。
自分よりランキングの高い選手とプレーできるワクワク感の方が大きい」と正直に選手としての気持ちを語る。
2回戦は前哨戦のアデレード1、準決勝で西岡良仁を破った第29シードのセバスチャン・コルダ(米)だ。

ダニエル太郎 2年連続2回戦
コート自分に合っている 2回戦はシャポバルフ

【男子1回戦

しっかりと勝利したダニエル太郎


ダニエル太郎 7-5 6-2 3-6 6-3 ●E・エスコベト(メキシコ) 
ダニエル1回戦ハイライト動画
ダニエルは予選勝者、最高ランキング67位のエスコベトを破り、2年連続3回目の2回戦進出を決めた。
「このコートは他の大会よりボールも跳ねるので、自分には合っている」とダニエル。昨年は予選から勝ち上がり、2回戦で元世界ランク1位のA・マレー(イギリス)を6-4、6-4、6-4のストレートで破りグランドスラム大会自己最高の3回戦に進出している。
2回戦は第20シードのD・シャポバルフ(カナダ)と対戦する。

全豪オープン
予選:1/09 - 1/13 2023
本戦:1/16 - 1/29 2023
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Match Schedule(オーダー・オブ・プレー)
ドロー

【本戦】
男子ドロー
男子ドローATP版
女子ドロー

【予選】
男子は綿貫陽介、野口莉央、杉田祐一、内田海智
女子は日比野菜緒、土居美咲、本玉真唯、内藤祐希、計8名が挑戦

男子予選ドロー
男子予選ドローATP版
女子予選ドロー
危険覚悟で積極的にネットにつめ、ボレーを決める西岡良仁
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記事:塚越亘/S.Kobayashi/E.Shingae photo W.Tsukagoshi/Canon EOS90D