『第37回テニス日本リーグ』の決勝トーナーメントが東京体育館にて開催され、2月19日(日)は、男女決勝、3位決定戦が行われた。
昨年の決勝と同様の対戦カードとなった橋本総業HDとイカイの対戦は、S2対決でイカイのタイソン・キアットコウスキが、橋本総業HDのリー・ゼから2セットともに1ブレークを生かして先行する。
そして、ケガで出場できなかった今井慎太郎に代わって、S1のエースとして出場した徳田廉大が「中川選手の得意なところ、苦手なところを考えて立てた作戦が当たり、思っているようなテニスができた」と中川直樹を完全に攻略して2勝目を挙げ、イカイを2012年、13年以来の2連覇へ導いた。
土橋謙一監督は、「ケガ人が多く、厳しい戦いだったが、(予選で敗退した)エキスパートパワーシズオカのメンバーも応援に来てくれて、気持ちは”オールイカイ”として、ワンチームで戦った」と、チームの団結力を勝因に挙げた。
イカイはダブルスでマクラクラン勉が出場。神戸でデビスカップ出場後、ダラスへ飛び、再び東京へ。試合後はメキシコへ飛ぶという強行スケジュールでの参戦だった。1戦目は体調不良でリタイヤするも、その後は柚木武と底力を見せ、準決勝では三菱電機を撃破した。初めてペアを組んだ柚木は「どうすればいいか聞いて、頑張ってついていった。勉強になった」と貴重な経験だったと話す。
シングルス、ダブルスともに誰が出ても大丈夫という盤石な体制を整えた、イカイの堂々の2連覇だった。
3位決定戦は、三菱電機が3-0でノアインドアステージに勝利した。
■決勝結果
イカイ 2-0 橋本総業ホールディングス
S1 徳田廉大 6-2 7-5 中川直樹
S2 タイソン・キアットコウスキ 6-4 7-5 リー・ゼ
D マクラクラン勉/柚木武 7-6(5) 打ち切り 伊藤竜馬/河内一真
■3位決定戦結果
三菱電機 3-0 ノアインドアステージ
S1 清水悠太 6-3 4-6 10-6 市川泰誠
S2 高橋悠介 7-5 7-6(2) 原﨑朝陽
D 福田健司/田中優之介 6-3 3-6 10-8 坂井勇仁/上杉哲平
■最終順位(男子)
優勝 イカイ
準優勝 橋本総業ホールディングス
3位 三菱電機
4位 ノアインドアステージ
5位 伊予銀行
5位 マイシン
7位 明治安田生命
7位 山喜
最高殊勲選手 タイソン・キアットコウスキ
構成/Tennis.jp (保坂明美) 写真/伊藤功巳