8月2日、ATP500「シティ・オープン」。シングルス2回戦が行われ、自身初めてのトップ100入りをした綿貫陽介(フリー)が第3シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を7-6 (10)、7-6 (3)、両セット共にタイブレークの接戦に競り勝ち16強となった。
綿貫は1回戦で世界ランク90位のウー・イービン(中国)と対戦したが、第1セット途中でウーは4-1とリードしながらも体調不良により棄権した為に2回戦に進出を決めていた。
綿貫は準々決勝進出をかけ、3回戦で第13シードのU・アンベール(フランス)8月3日に対戦する。(日本時間4日の朝3時ごろ)
世界ランク無しからツアー復帰、ランク353位になった錦織圭(ユニクロ)だったが、前週行われたアトランタ・オープンで痛めた左膝のコンディションが回復せずに欠場を決めた。
錦織に代わってラッキールザーで本戦入りした161位の島袋将(有沢製作所)が最高ランキング31位、26歳のR・ハリス(南ア)を6-4、6-3で破り2回戦に進んだ。
2回戦では第11シードのC・ユーバンクス(アメリカ)に3-6、4-6と競り合いながら敗れた。2回戦進出で島袋は150位代と自己最高を更新するだろう。
西岡良仁(ミキハウス)は初戦である2回戦で55位のE・ルースブオリ(フィンランド)に7-6(5)、4-6、2-6で敗れた。

綿貫陽介シード破り16強‼

【2回戦】
◎綿貫陽介 7-6 (12-10) 7-6 (7-3) ●オジェ アリアシム

2時間半(正式には2時間27分29秒)の凄い試合だった。
お互いに3回のブレーク・チャンスがあったが、ブレークできない。
サービスキープでタイブレークに。
綿貫はリターン・エースを続けて決め4-1とリード。
しかしそこから4ポイント続けて落とし、4-5。
Tへサービス・エースを決め5-5、そして6-5で最初のセットポイントを掴む。
しかしそこから混戦7-6、8-7と3度セットポイントがあるが決められず、
逆にアリアシムに8-9とセットポイントを掴まれる。
そこを逃れ、10-9でもセットポイントがあったが決め切れず。
11-10、綿貫のスピンが効いたセカンドサーブをアリアシムがリターンをロングし12-10で綿貫が第1セットを取った。
1セットだけで1時間15分。

第2セットもタイブレークに。
先にミニブレークを許し1-3とリードされたが、
綿貫はサービス・エース級を決めると5ポイント連取で6-3。
マッチポイントは攻められていたが綺麗にバックをストレートに決めて見事に格上を破った。
ハイライト動画(7:20~10:00)

ATP500 ワシントンDC
公式HP: Mubadala Citi DC Open(男女共催)
07/31 - 08/06 2023
ワシントンDC 現地時刻(時差-13)
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オーダー・オブ・プレー

西岡良仁、ダニエル太郎、綿貫陽介、望月慎太郎、島袋将出場
本戦ドロー
望月慎太郎予選突破‼ 島袋将LLで本戦入り、トゥロター予選挑戦
予選ドロー
高田充JTAコーチ、綿貫陽介、綿貫敬介コーチ

「初トップ100入り出来ました!!
このチームで戦えている事を本当に嬉しく思っています。
こんなわがままな僕のサポートをしてくれているチームにはとても感謝しています。
皆様、沢山のサポートありがとうございます。
もっともっと上に行けるように精一杯頑張ります😊」綿貫陽介(インスタグラム)

錦織圭は8月13日からATP1000シンシナティ参戦
日本人プレーヤー多数出場

全日本人 ATPランキング(2023/07/31付)
最新予想ATPランキング(毎日更新)

記事:塚越亘/塚越景子 photo 綿貫陽介