10月16日(月)〜22日(日)まで有明テニスの森公園で行われている「木下グループジャパンオープン2023」。17日(火)にはシングルス1回戦9試合とダブルス1回戦1試合が行われた。

木下グループアリーナの第4試合には望月慎太郎(IMGアカデミー)が登場し、31位のTM・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦した。

第1セットは、第3ゲームで望月が早くもワンブレークすると、それを守りきり6-4で先取する。

第2セットはお互いキープを重ねる中、5−5の第11ゲームで望月が先にブレークを果たす。サービング・フォー・ザ・マッチを迎えたが、「正直ビビりまくっていた」と、ブレークバックを許すと試合はタイブレークへ。

「タイブレークで(自分が)強いことはわかっていたし、ここで取られてもサードセットで…と思えたことが逆にいいプレーに繋がった」と、望月は果敢にネットラッシュを繰り返す。時には沈め、時にはオープンコートに強打するボレーで相手の足を止め、7-6(5)でツアー初勝利を収めた。

ツアー初勝利を収めた望月。写真/鯉沼宣之

試合後、観客へ手を振りベンチへ戻ると、タオルで顔を覆い涙する望月。「ここ最近、チャレンジャーでもデビスカップでもアジア大会でも苦しい負けが続いていた。プレー自体は自分の中では良かったけど、勝ち切ることができなかった。ATPツアーで1勝というのは自分の中ですごい長かったので本当にホッとしたし、気が抜けた時、感情的になった」とその理由を語る。

ウインブルドンでグランドスラム本戦初出場を果たした後、ハードコートで相手の強打に押され、気持ち的にも引いてしまうことが多かった。時には「試合をしたくない」と思うことさえあったという。それでも本戦ワイルドカードを得て出場を果たした今大会は「チャンスは必ず来る、ただただやり切ろうと思って」コートへ立った。

「テニスのことばかり考えないように」と、「前日に一人でカラオケへ行きました」と少し照れ気味に独自の発散方法を告白する20歳。2回戦は第1シードのT・フリッツ(アメリカ)だ。武器であるボレーを「勇気を出して」やり切って獲得した価値ある勝利を胸に、またとないチャレンジのチャンスへと向かう。

18日(水)は、H・フルカチュ(ポーランド)がコロシアムの第1試合に登場する。日本人のダブルスは木下グループアリーナにて3試合、車いすテニスの1回戦は5番コートで行われる予定だ。

10月18日(水)のオーダー・オブ・プレー

WOWOW生放送

日本人選手1回戦】
○望月慎太郎 6-4,7-6(5) ⚫︎TM・エチェベリ(31位、アルゼンチン)
⚫︎ダニエル太郎 6-3,4-6,6-7(2) ○B・シェルトン(19位、アメリカ)
⚫︎綿貫陽介 6-7(6),3-6 ○C・ルード(8位、ノルウェー)[2]
⚫︎島袋将 4-6,6-3,3-6 ○C・ガリン(94位、チリ)[Q]
⚫︎西岡良仁 6-7(14),6-4,1-6 ○M・ギロン(79位、アメリカ)[Q]

日本人男子トップ500 ATPランキング
(2023/10/16 付け)
44位 西岡良仁(ミキハウス)
73位 綿貫陽介(フリー)
97位 ダニエル太郎(エイブル)
143位 島袋将(有沢製作所)
215位 望月慎太郎(IMG アカデミー)
261位 清水悠太(三菱電機)
271位 内田海智(富士薬品)
334位 内山靖崇(積水化学工業)
354位 錦織圭(ユニクロ)
258位 野口莉央(明治安田生命)
361位 中川直樹(橋本総業)
467位 高橋悠介(三菱電機)
500位 守屋宏紀(安藤証券)
全日本人 男子ATPランキング(2023/10/16)

取材/保坂明美 写真/鯉沼宣之、伊藤功巳