『大正製薬 リポビタン 第46回全国選抜高校テニス大会』の団体戦が博多の森テニス競技場で開催され、3月25日(月)は男女決勝が行われた。
女子は相生学院が通算4度目、3度目のアベック優勝となった。
相生学院は、初優勝に自信を見せる大商学園に0−2とリードを許すが、D2で1勝目を挙げると、S2の稲場らんが上田結生との壮絶なラリー戦を見せ、9−7で逆転勝利を収める。先に優勝した男子も加わり、応援に勢いづいた相生は、S3の石川颯姫が8−4で勝負を決めた。
「ここ3年、ベスト8、4止まりだった中、昨年のインターハイ後から、チームを作ってきた。今大会も薄氷を履む戦いの中を勝ち上がり、アベック優勝ができて正直、ほっとしています」
丸尾幸弘監督は安堵の表情を見せる。準々決勝の野田学園、準決勝の沖縄商学との対戦はいずれも3−2。接戦での強さを見せた要因は、「登録の1から9までレベルの差がない。特にシングルスの全員がS1を背負える実力があること」と選手層の厚さに自信を見せた。
エースでキャプテンの朝倉優奈は「試合や練習の時は真剣に、他の時には笑顔で、メリハリがあるのがうちのチームのいいところです。質の高い練習をして、お互い高めあってきました」と、これまでの過程を振り返る。
相生学院といえば、上位進出はもちろん、優勝してもあたりまえと捉えられることが多い。しかし、相手より先にミスをしないという基本的な部分や、団体戦ならではの「チームのために」というメンタリティ等、細かい積み重ねを優勝へ結びつけるのは容易なことではない。その”底力”が光る堂々の優勝だった。
【3月25日(月)の試合結果】
■女子団体戦 決勝
女子最終結果はこちら
相生学院 3-2 大商学園
S1 ●朝倉優奈 2−8 ◯千葉陽葵
D1 ●池戸悠希子/上田あかり 5−8 ◯荒川愛子/青戸葵
S2 ◯稲場らん 8−6 ●上田結生
D2 ◯大塚あや/長谷川汎奈 8−3 ●宗和奏/森田帆南
S3 ◯石川颯姫 8−4 ●後藤七心
3月26日(火)の試合予定
男子個人戦ドローはこちら
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9:00〜(インドアコート)
男女決勝
浅田紘輔 vs 前田透空
松村怜 vs 吉田琳
朝倉優奈 vs 中島莉良
上野梨咲 vs 千葉陽葵
終了後NB11:15で男女ファイナル(コート未定)
取材・写真/保坂明美