千葉県柏市の(公財)吉田記念テニス研修センター(TTC)において、男女共催のITF大会(女子4万ドル、男子1万5000ドル)『かしわ国際オープンテニストーナメント』が開催された。大会最終日の4月7日(日)は、男女決勝2試合が行われた。

男子は昨年優勝のスー・ユーシャオ(台湾ATP232位)が、予選から決勝に進出した今村昌倫(JCRファーマ・ATP961位)に3-6, 7-5, 6-4で勝利し、大会連覇を飾る。

大会2連覇のスー

女子は中国のウェイ・シージャ(WTA237位)が台湾のリー・ヤーシュエン(WTA356位)を6-1, 7−5のストレートで下し、ITF通算8勝目、W50クラスで初優勝を果たした。

前日、柚木武と組んだダブルスで優勝し、単複2冠を目指した今村は、第1セット2つのブレークを果たして6−3と先取。第2セットは5−7で落とし勝負はファイナルセットへ。先にブレークし3−0とリードしたが、その後はスーに5ゲーム連取を許す。意地のキープを見せたが、相手に逃げ切られ、自身初のITFシングルス優勝はならなかった。

昨年股関節の手術を行い、木下グループ・ジャパンオープンのダブルスから復帰した今村は、そこからトレーナーとともに肉体改造を行ってきた。

「ダブルスで優勝でき、シングルスも決勝まで来られて、自分の中でも良いプレーができました。身体的にも強くなってきて、全体的にすごい良かったと思います」と、今週の戦いを振り返った。

「相手がしつこくタフな選手でそこを崩しきれなかった。それが今の課題なので、もう少し鍛え直したい。これからどんどん試合も続いていきますが、ケガなく、今後に期待していきたい」と、手応えを感じている様子だ。

慶應大を卒業後にプロ入りし今年4年目を迎える。フィジカル強化で結果も出てきた今年は、さらなる飛躍が期待される。

表彰式

■男子シングルス
○スー・ユーシャオ(台湾)[1] 3-6 7-5 6-4 ●今村昌倫(JCRファーマ)
■男子ダブルス
◯柚木武(イカイ)/今村昌倫(JCRファーマ)[4] 4-6 6-2 [10-8]  ●ホー・レイ(台湾)/ナム・ジソン(韓国)[2]

■女子シングルス結果
○ウェイ・シージャ[7] 6-1 7-5 ●リー・ヤーシュエン[SE]
■女子ダブルス結果
○アンキタ・レイナ(インド)/ツァオ・チアイー(台湾)[2] 6-4 6-4 ●5マドリン・ブルックス(イギリス)/ユーディス・チョン(香港)[3]

大会公式サイト

取材・写真/保坂明美