10月1日(水)楽天ジャパンオープン3日目。
USオープン準優勝、マレーシアオープン優勝後、初の錦織圭の凱旋シングルス初戦が行われた。会場の有明コロシアムは錦織圭フィーバーで平日にも関わらず12000人の観客で満員。当日券(約600枚)も全て売れ切れと言う。最上階の席にまで人がいっぱいだ。満員御礼、既に木曜日からの切符は全て完売と言う。

錦織は61位クロアチアのドディックを競り合いながらも6-3,6-4で勝利。「大勢の観客のサポートがあったから勝てた。気持ち良くプレーできた。」と観客に向ってお礼のスピーチ。2回戦へ進出した。

「第1セットはブレーク・ポイントを何度も握られて」と言う錦織。しかし実際には第1セットは1度もブレーク・ポイントを握られていない。それを記者から指摘されると「エ~ッ そうですか?」と笑顔で錦織は驚く。

それほどドディックの何でも拾って返すスピードとファイト溢れるプレーに苦戦、自分のサーブのキープに苦労していたからの発言だろう。
「3-3までは苦しかった。」と。

勝負どころで自分のサーブを15でキープすると、次のドディックのサーブの時に自分のレベルを上げる。
ドディックのセカンド・サーブを超クロスに決め0-40とブレーク・チャンスを掴む。

15-40からのポイントは20回近くのラリー戦、錦織の角度とスピードのあるプレースメントに遂にドディックが力尽きる。

5-3、錦織のサービング・フォ・ザ・セット、40-30、
バック深くへのサービス・エースで6-3で第1セットを取る。

第2セットは先にブレークされ1-3となるが、すぐにブレーク・バック。

第7ゲームを破り錦織4-3。

錦織の角度ある攻撃、
それだけでなくドロップ・ショットを決めたり
柔らかくタイミングを外してロブを放つなど
さすがUSオープン準優勝のプレーヤー、多彩は攻撃でドディックを破った。

勝った錦織は8強入りをかけて元ジュニア世界一、アメリカのD.ヤングと対戦する。
ヤングは57位、25歳。錦織と同じ1989年生まれ、ヤングはジュニアのグランドスラム大会などに優勝、ジュニアNO.1だった。 錦織は7位でジュニア時代から同じ土俵で戦っていたライバル。
ジュニア時代の二人は対戦がなく、プロ入りしてからの対戦成績は錦織の2勝0敗だ。

前日NO.1シードのワウリンカに快勝した伊藤竜馬だったが、格上を破ったその勝利で「自分に期待しすぎて」空回り、テニスも力が入りすぎてドイツのベッカーに3-6,3-6で残念ながら敗れてしまった。
その後最終試合で伊藤竜馬は添田豪と組んだダブルス1回戦を戦い第2セットでセットポイントがあったがインドのパエス/ボパナのベテランプレーヤー組に敗れた。

アジア大会で1974年テヘラン大会の坂井利朗以来40年ぶりに金メダルを取った西岡良仁が韓国から帰国、羽田空港から有明に直行、「東京オリンピックではメダルを狙いたい」と満員の会場で優勝報告を行うしゃれた演出があった。

大会データー:楽天ジャパンオープン
ATPカテゴリー:$1,400,000 ATPTour500 JapanOpen
賞金総額:約1億円6千万円
優勝賞金:2千5百万円
32ドロー、ハード・コート
会場:有明コロシアム
期間:9/29-10/05,2014

オーダー・オブ・プレー
ライブ・スコア

<2回戦>
B.Becker(GER) 63 63 ●伊藤竜馬
〇JSock(USA) 63 16 75 ●AGolubev(KAZ)
4)錦織圭 vs D.Young(USA)
7)K.Anderson(RSA) vs J.Chardy(FRA)

D.Istomin(UZB) vs Q)M.Przysiezny(POL)
3)M.Raonic(CAN) vs J.Melzer(AUT)
〇GSimon(FRA) 46 76(1) 63 ●GMuller(LUX)
〇SJohnson(USA) 46 63 64 ●MGranollers(ESP)

<1回戦>
〇4)錦織圭 63 64 ●I.DODIG(CRO)
〇伊藤竜馬 75 62 ●1)S.Wawrinka(SUI)
D.Young(USA) 64 62 ●添田豪
D.Istomin(UZB) 76(2) 67(5) 75 ●ダニエル太郎
S.Johnson(USA) 76(4) 62 ●Q)守屋宏紀
本戦ドローPDF版
本戦ドローNET版
守屋宏紀厳しい予選突破!
予選ドロー

ブライアン兄弟、錦織圭/内山靖崇組、伊藤竜馬/添田豪組出場
<ダブルス準々決勝>
錦織圭/内山靖崇 vs 3)Granollers/Lopez(ESP)

<1回戦>
〇錦織圭/内山靖崇 62 64 ●Fyrstenberg(POL)/Huey(PHI)
〇Bopanna/Paes(IND)61 76(7)●伊藤竜馬/添田豪
ダブルスドロー

錦織圭ブログ
錦織圭 データー 1989年12月29日生まれ 24歳

伊藤竜馬 ブログ
伊藤竜馬 データー 1988年5月18日生れ 26歳

添田 豪 ブログ
添田 豪 データー 1984年9月5日生れ 30歳

守屋宏紀ブログ
守屋宏紀1990年10月16日生まれ、23歳

ダニエル太郎1993年1月27日生れ、21歳

西岡良仁1995年9月27日生れ、19歳

(記事 塚越 亘 写真 鯉沼宣之 TennisJapan テニスジャパン