9日、橋本総業全日本テニス選手権の男子シングルス決勝が行われ、ノーシードから勝ち上がってきた江原弘泰(日清紡ホールディングス)が第1シードの杉田祐一(三菱電機)を7-6(7)、6-4のストレートで破り、全日本初優勝を果たした。
今回が自身初となる全日本決勝の舞台となった世界ランク591位の江原、対するはこれまでに全日本を2度制している世界ランク124位の杉田。これまでの全日本で2度あった対戦でもいずれも勝利している杉田が下馬評では有利であったが、要所要所で思い切りのいいプレーを繰り出した江原が1時間46分で勝利した。
前日に行われた準決勝では、左足のケイレンを乗り越え、第2シードの内山靖崇(北日本物産)と2時間を超える死闘を勝ち抜いていた江原。「勝てるとは思っていなかった」と試合後の会見で素直な感想を述べつつも、体調が完全ではないなか「気持ちで戦い抜いた」末にタイトルの獲得となった。
一方の杉田は、今回が2012年以来4度目の決勝進出。通算3度目となる全日本のタイトル獲得とはならなかった。