ロンドンで開催されているATPワールド・ツアー・ファイナル(賞金総額7億円、ハードコート)。錦織圭が初出場をウインブルドン、オリンピックチャンピオンでもあるアンディー・マレーを相手に6-4、6-4で大会初勝利で飾った。
この大会は2014年度の年間ポイントランキング上位8人だけが出場できる大会。1次リーグは8人を4人ずつの2組に分けて総当たり戦を行う。錦織はB組で出場しフェデラー、マレー、ラオニッチと対戦する。
錦織がBグループ2位以内に入ると、準決勝に進出、そしてトーナメント方式で優勝を決める。
第1セット、5度のダブルフォルトなどファーストサービス40%の錦織は、ブレイクされ先行を許す展開も、マレーのセカンドサービスでは驚異の46%を奪うなど2度のブレイクを果たし第1セットを先取する。
第2セット、錦織が3-0とリードした後の第4ゲーム、マレーがポイントを奪うたびに大声援の中、マレーのサービスで錦織のリターンエースで2ポイント、バックのパスでブレイクチャンスを掴むもサービスエース、2度のブレイクピンチをマレーがバックのダウンザラインやボレーで決めてキープすると第7ゲームでは積極的に仕掛ける錦織のネットプレーを崩しブレイクし4-4ともつれこむ展開。
簡単にサービスキープした錦織は、第10ゲームでジャンピングスマッシュ、バックのリターンエース、そして最初のマッチポイントを奪い、地元のマレーにストレートで勝利を果たした。
「大きいスタジアムで、少し緊張もありましたけどこの舞台で初めてマレーに勝ててうれしい。ファーストサーブが入っていなかったので、ストロークにリズムが掴めなかった。」と錦織。「(過去に)3敗してという苦手にしていた気持ちもあったので、新しい自分で戦えて勝利をもぎ取れたのでうれしい」今大会の初戦をマレー戦での初勝利で飾った。
記事;長嶋秀和