フランスのパリで開催される全仏オープン(レッドクレー)。20日、予選2回戦が行われ、西岡良仁(19歳、ヨネックス)が予選の第7シード、ノルベルト・ゴンボス(スロバキア)と対戦し2-6、6-2、8-6のフルセットの末に勝利した。
帯同中の高田充コーチは「ファーストセットは相手のショットに押される場面が多かったが、セカンドからしっかり対応し、ペースを掴んだ。ファイナルセット5-6 15-40 2本のマッチポイントを凌いでの逆転。明日は試合がなく、明後日の予選決勝に向けて調整する」とコメントしている。西岡は昨年の全米オープンにおいて予選を勝ち抜いてグランドスラム初の本戦入りを果たす活躍をみせている。
また、ダニエル太郎(22歳、エイブル)はマートン・フクソービッチ(ハンガリー)と対戦し6-3、6-1のストレートで勝利し決勝に進出を果たした。
西岡良仁はギジェルメ・クレザ(ブラジル)、ダニエル太郎はダビド・ゲ(フランス)と本戦進出をかけて対戦する。
また世界ランク171位の守屋宏紀(北日本物産)はアンドレイ・ゴルベウ(カザフスタン)と対戦し、1-6、2-6のストレートで敗れて初戦敗退、杉田祐一(三菱電機)はユルゲン・ゾップ(エストニア)に敗退した。
本戦は24日に開幕、世界ランク6位の錦織圭(25歳、日清食品)、伊藤竜馬(27歳、北日本物産)、添田豪(30歳、GODAIテニスカレッジ)、奈良くるみ(安藤証券)、土居美咲(ミキハウス)が本戦から出場する。
女子の予選では44歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)が、2009年の全米オープン以来22大会ぶりグランドスラムの本戦に出場を果たせなかった。また近年の全日本選手権優勝2人の江口実沙(北日本物産)、穂積絵莉(エモテント)をはじめ、波形純理(北日本物産)、尾﨑里紗(江崎グリコ)、桑田寛子(島津製作所)、青山修子(近藤乳業)の7人全員が初戦で敗退した。
記事:長嶋秀和