3月13日 アメリカ西海岸、インディアンウェルズで行われている BNP パリバ・オープン(ATP1000/WTAプレミア)。
グランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会の女子4回戦で、大坂なおみ(日清食品)が世界ランク58位のM・サッカリ(ギリシャ)を6-1、5-7、6-1のフルセットで破り、ベスト8進出を決めた。
準々決勝では世界5位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)と対戦する。
元S・ウイリアムズのヒッティングパートナーが助け
第1セットを6-1で取ったが、第2セットは2-5とリードを許す。
5-5と挽回するものの落とし、ファイナル・セットに縺れた。
今年から大坂なおみのコーチとなったサーシャ・ベイジンがコートに入る。
WTAツアーのみで認められている、オンコート・コーチングだ。
「何イライラしているの?」
「全て」と答える大坂。
集音マイクは二人の会話を拾う。
このオンコートコーチングはマイクを胸に付けてやらなくてはいけない。TV中継を面白くするために。
「なおみは良いプレーをしている。あきらめずに!」
これまでセリーナ・ウイリアムズのヒッティングパートナーを務めてきていたベイジンは忍耐強く大坂とコミュニケーションをとる。
と流れが徐々に大坂に戻ってきた。
「勝てると思い、集中力を欠いた。
ちょっと油断してしまった。」とふり返る。
また1ポイント、1ポイント プレーすることを心掛け勝ち切った。
「嬉しい」
「一番嬉しいことは、ここにこうして残っていることね」と大坂は言う。
大坂なおみ 苦戦してしまった4回戦
第1セット
サッカリは2回戦で第16シード、3回戦で第17シードを破っている。
大坂はオープンング・ゲームをラブでキープ。
第2ゲームをブレーク、第3ゲームをキープし、3-0と快調。
第6ゲームもブレークし、5-1。
危なげなく、第1セットを6-1で先取した。
第2セット
第3ゲーム、15-40とブレーク・ポイント。
リターンエースを決め先行する。
しかし、続く第4ゲームでサッカリにブレーク・バック。
第6ゲーム、15-40、ダブルフォルト 2-4とリードされ、そのまま2-5となってしまった。
ところが5-5に追いつく。
5-6、第12ゲーム、大坂は15-40とピンチ、
サッカリのミスショットのようなリターンがネットを越えイン。
5-7で第2セットを落としてしまった。
苛立ちを見せる大坂、相手の粘っこい緩いスピンボールにも翻弄された。
ファイナル・セット
第3ゲーム、デュース、サッカリのダブルフォルトでブレーク。
第5ゲーム、もブレーク、4-1とリード。
第7ゲーム、デュース後、マッチポイント。
6-1、準々決勝進出を決めた。
<<準々決勝>>
1]S.Halep(ROU) vs P.Martic(CRO)
大坂なおみ vs 5]Ka.Pliskova(CZE)
8]V.Williams(USA) vs 27]Suárez Navarro(ESP)
10]A.Kerber(GER) vs 20]D.Kasatkina(RUS)
第2シード ウォズニアッキ敗れる
<<4回戦>>
〇1]S.Halep(ROU) 75 61 ●Q.Wang(CHN)
〇P.Martic(CRO) 63 76(4) ●M.Vondrousova(CZE)
〇大坂なおみ 61 57 61 ●M.Sakkari(GRE)
〇5]Ka.Pliskova(CZE) 61 76(2) ●W]A.Anisimova(USA)
〇8]V.Williams(USA) 76(6) 64 ●21]A.Sevastova(LAT)
〇27]Suárez Navarro(ESP) 62 64 ●W]D.Collins(USA)
〇10]A.Kerber(GER) 61 61 ●7]C.Garcia(FRA)
〇20]D.Kasatkina(RUS) 64 75 ●2]C.Wozniacki(DEN)
ドロー
記事:塚越亘/KyokoOga/塚越景子 写真H.Sato/TennisJapan