6月1日 全仏オープン 6日目(賞金総額50憶円、シングルス優勝者賞金3億円)
3回戦が行われ、錦織圭(日清食品)がジル・シモン(フランス)を6-3、6-1、6-3のストレートで破り、4年連続ベスト16入りを決めた。
第1セットは完璧にシモンを振り回し、第2ゲームをブレーク、6-3で先取。
第2セットは第1、第3ゲームをブレーク、4-0とリード。第7ゲームもブレーク、6-1。
第3セットはお互いにキープ、第8ゲームで錦織がブレーク。続くサービング・フォ・ザ・マッチのゲームではブレーク・ポイントを握られるがキープし、6-3。
シモンに1つもブレークさせずに完勝した。
スコアーは一方的、「攻めないと勝てない相手、自分から攻めることを肝に銘じていた」と錦織。
長いラリーが続き内容は競り合ったいただけに、途中で崩れることなく「うまく攻め続けることができた」のは普段の練習で培った錦織の努力の賜物だろう。
「(今年のフレンチ・オープンで)一番いい試合ができた。調子は上がっている」2年連続の8強入りをかけて世界8位ドミニク・ティエム(オーストリア)と対戦する。
「とりあえずラファ(ナダル)じゃなくてよかった」と記者達にリップサービスも忘れずにインタビュールームを後にした。
勝ち切った
錦織圭16強
3回戦の相手は、第12シードのS・クエリー(アメリカ)を破ったG・シモン。また地元フランスの選手。
元世界6位、先週のリヨン・オープン(ATP250)では決勝でD・ティエム(オーストリア)に敗れるも準優勝を飾っている。
今年1月のインドで行われたATP250の大会で優勝、通算13勝目をあげている33歳、試合巧者のベテランだ。フランスは個性豊かな選手が多い。
第3セット、錦織、5-3、サービング・フォ・ザ・マッチだが、シモンにフォアのダウン・ザ・ラインを決められブレーク・ポイントを握られる。
フォルトのドロップ・ショットを決め錦織はデュースに持ち込む。
13回のラリーの末に、フォアのドロップ・ショットを決め、マッチポイント。
しかしフォアのクロスはロング。
シモンのフォアのリターンはロングで3回目のマッチポイント。
19回目のラリー、錦織のフォアはかすりショットでロング。
フォアのクロスに狙ったサーブはオンライン、4回目のマッチポイント、
ドロップ・ショットからの角度をつけたショットはワイドで5回目のデュース。
バックの逆クロスを決め、5回目のマッチポイント、
短く返ってきたショットを錦織は前に走りながら決めた!もう少しでネットタッチしてしまいそうだったが。
「攻めないと勝てない相手」最後まで冷静に攻め続けた錦織圭が16強入りを決めた。
これで1回戦304位ジャンビエ、2回戦51位ペールと、違うタイプの難敵、地元フランス期待の三選手を破った。パリジェンヌは錦織圭をどのように思っているのだろうか?ちょっと気になる。
記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/T.Terashima photo/H.sato/Tennis Japan