6月3日 全仏オープン 8日目(賞金総額50憶円、シングルス優勝者賞金3億円)

4回戦が行われ、錦織圭(日清食品)は世界8位ドミニク・ティエム(オーストリア)に2-6、0-6、7-5、4-6で敗れてしまい、2年連続3度目の8強入りはならなかった。

第1セットは第2、第7ゲームをブレークされる。
第2セットは0-6。第1セット途中から9ゲーム連続で取られ、1時間足らずで2セットダウンになる。

第3セットからは錦織も立て直し、競り合う展開に。6-5の第12ゲーム、ワンチャンスでブレークに成功し、1セットを取り返した。
第4セットはティエムも勝利を意識しだし、メンタルな闘いも始まる。それは錦織にも。
競り合うものの、錦織は第7ゲームを先にブレークされ、そのまま押し切られた。

「第1、第2セット、(錦織の)調子は良くなくミスが多かった。その後は50/50(五分五分)の戦い。
(セットカウントを)2-0とリードしていたのがアドバンテージだった。最後まで際どい勝負だった」とリードを生かして逃げ切ったティエムは言う。

「(ティエムも)良かったけど自分のミスがほとんど。足が動いてなかった。これが緊張なのか」
「誰に対しても勝つチャンスはある」と自信を深め、テニスの調子が上がってきていた錦織。勝てる自信もあっただけに自分の不甲斐なさを責める。

ティエムはナダルを破った24歳
次の時代を背負うプレーヤー

対戦成績は錦織の2勝0敗だった。最後に戦ったのが2016年イタリアンオープンの準々決勝、2年前のこと。錦織は6位でティエムは15位だった。
今は怪我から復帰中の錦織は21位、先週も優勝しているティエムは8位と立場が逆転。
しかもクレーでは21試合無敗記録を更新していたナダルをマドリードオープン準々決勝で破っている。
今年は先週のリヨン(クレーコートATP250)も含め2勝、優勝回数を10と伸ばしている。最高ランキングは4位(2017年11月)のプレーヤーだ。

勝ったティエムは準々決勝で第2シード、ドイツのアレクサンダー・ズベレフ(21歳)と対戦する。
「この試合はドローが出たときからドイツとオーストリアのファン全員が楽しみにしていたカード。最高の試合をしたい」とティエム。
将来のNo.1、次世代を背負う戦いは世界のテニスファンの注目の一戦でもある。

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自分のプレーができなかった錦織圭

記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/T.Terashima photo/H.sato/Tennis Japan