6月2日(土)、全仏オープン(賞金総額50憶円、シングルス優勝賞金3億円)
女子ダブルス2回戦で穂積絵莉/二宮真琴組(橋本総業)が第11シードのアタオ(米国)/グロエンフェルド(ドイツ)組に2-6 6-2 6-0 逆転勝ち、見事ベスト16入りを果たした。
錦織圭(日清食品)対ティエム(オーストリア)の4回戦は、3日のセンターコートの第2試合に組み込まれた。
日本時間21時ごろになるだろう。
逆転勝ち16強
二宮真琴/穂積絵莉
<<女子ダブルス2回戦>>
〇穂積絵莉/二宮真琴 2-6 6-2 6-0 ●11]ATWO(USA)/GROENEFELD(GER)
第1セットはミスが多く、2人の持ち味が出ていない。
Iフォーメーションなども使い、3回のデュースの末、3つのセットポイントを逃れ2-5と踏ん張る。
5つ目のセットポイントを決められ2-6で先行される。
第2セット、先にブレーク、5-2、グロエンフェルドのサーブ、
セットポイントでアタオのバックポーチを二宮はバックロー逆クロスボレーで決める。最後までよく見てバランスが非常にいい。
6-2でセットオール。
ファイナル・セット
穂積はムーンボールとヒットとクロスの浅いボールで相手を動かす。
そこにすかさず、二宮がバックポーチを決める、素晴らしいパターンで1-0とキープ。
ブレークし2-0、二宮のサーブ、アタオのスマッシュを二宮はタタンとラケットを振ったら、そのままウィナー。
切り返しショットが見事に決まった。
3-0とキープ。試合を左右する重要なポイントだった。
6-0、シードを破った穂積/二宮。強い二人のペアだ。
穂積絵莉 インタビュー
「最初は相手にやられていたというよりも自分たちのミスで相手を楽させていた感じだった。
ダウン・ザ・ラインへアタックして、クロスやダウン・ザ・ラインへロブを打って、相手に触らせないようにした。段々、かみ合ってきた。」
「二宮さんのいいところは前での動き、反応がいい。思い切った動きがいい。
後ろでも打ち負けないで、ダウン・ザ・ラインもあるし、ダウン・ザ・ラインへのロブは速くてすごい武器です。
ストロークのリズムがやりやすい。私もタイミングは早いのでやりやすい。」
「今回は杉山愛さんがコーチとしてついて来てくれている。毎回ではないのでその時は外人のツアーコーチが来てくれて、3人態勢です。
今回のフレンチのように前々から決めている時はついて来てもらう。日本でも見てもらえるときは見てもらう。」
「杉山ふさこさん(お母さん)には打ち方やショットのことを言われて、それはそれでよかった。
愛さんにはそれもわかった上で、それを使うのはフットワークを意識する。
フットワークにフォーカスすることが多くなった。自分の意識することが変わって、練習が充実している。全てが新しいアドバイスです。」
「2015年ごろ、2人で組んでいたころは私が後ろ、真琴が前のパターンで、この逆は大変でキープするのが苦しかった。
そのころと違って、今はどっちの陣形でもポイントが取れるようになった。
楽になった。お互いの性格は変わっていない。お互いにレベルアップしたと思う。
2人で決勝まで行かないと満足しない。決勝まで行ったら、勝たないとね!」
「2人がベンチで話すときは私が7対3かなあ!真琴は誰とでもそうだと思う。ネッ!」
二宮真琴 インタビュー
「第1セットの最後の方は自分達のいいポイントが増えてきた。
もっと増えるようにロブを使って崩そうとした。リターンも段々合ってきた。2人のいいプレーが続くようになった。」
「相手の動きを見て打つとミスが増えるので、ダウン・ザ・ラインか?打つところがなかったら、真ん中でもいいと思って打った。それがいい流れに変えていけた。」
「穂積さんと組んでもっと上に行きたいという気持ちです。新しい気持ち。
自分のウインブルドンベスト4を超したいという気持ちです。」
「私もクレーが苦手でネットで滑るし・・・。
でもジュニアで尾崎さんと組んでベスト4になってから、勝手にできると思った。」
「試合途中の相手のボールが思ったよりもはねて、取れなかった。小さすぎる(笑)。
ラケットが折れていないか?心配だったが、少し傷になっただけ。」
女子ダブルスドロー
ダブルス
優勝賞金:€560,000(7200万円)
準優勝:€280,000(3600万円)
ベスト4:€139,000(1800万円)
ベスト8:€76,000(1千万円)
3回戦:€41,000(540万円)
2回戦:€22,000(300万円)
1回戦:€11,000(150万円)
記事:塚越亘/塚越景子/Y.Morishita/T.Terashima photo/H.sato/Tennis Japan