7月2日(月)ウィンブルドン初日。
13時ちょうど、センターコートにユニクロを着た昨年のチャンピオン、R・フェデラーが登場、世界の人々そして報道陣を驚かせた。
一時フェデラーはナイキから変わると話題になったものの、その後そのニュースは否定され、テニス関係者の間でさえも話題に上ることはなかった。
センターコートに一歩足を踏み入れると同時に、ITWA(国際テニス記者協会)のメンバー達に、ユニクロからフェデラーが契約したという、ニュースリリースが一斉同時配信されてきた。
そのことを知っていた一部の関係者はそれを言いたかっただろうな~ぁ!私ならポロリとこぼしていただろう。
フェデラーとユニクロ、プロフェッショナル同志の徹底した報道管理の凄さに頭がさがった。
今日はフェデラーなど、男子はトップハーフの試合が行われた。
快勝したフェデラーに対しての質問は「ユニクロとの10年契約、10年後は47歳になるが、まだテニスをやっているのか?」と言うユーモアーのある会見で始まった。
ウィンブルドンらしいウィットの効いた質問だった。
西岡良仁(ミキハウス)が昨年の準優勝者、第3シードのM・チリッチ(クロアチア)と対戦、1-6 4-6 4-6で敗れた。
第1セットは一方的に落としたが、その後は展開の速い芝のコートとしては、内容的に競りあった試合でもあった。
西岡は2017年3月、最高ランキングは58位となったが、ATP1000マイアミ大会の2回戦で左膝の靭帯を痛め、4月上旬に手術。リハビリとトレーニングを行い、今年の1月に復帰。
この大会が始まった7月2日のランキングは256位になってしまっている。
今大会はプロテクト・ランキング(ケガなどの長期休養救済措置)で本戦入りした。
チリッチの身長は、ATPのオフィシャルサイトでは198cmと書かれているが、2メートルは越えるだろう。
身長170cmの西岡は凄く小さくみえる。
西岡良仁
なんとかストローク戦に!
第1セットはチリッチのTへのサービス・エースなどラブキープで始まる。
「芝を得意としているチリッチとテニス的に差があった。サーブは読めても返すのが難しかった」と1-6、第1セットは一方的にやられる。
第2セット
第3ゲームをブレークされたが、「なんとかストローク戦にもっていきたかった」とブレーク・ポイントを握られながらも西岡はストロークでしぶとくキープしていく。
特に、3-5、西岡のサーブで15-40とセットポイントを握られながらも、4度のセットポイントを逃れてキープしたところは、さすがしぶとい西岡らしさを発揮した。
第3セット
最初のゲーム、チリッチのサーブで0-40とブレーク・チャンスがきた!
が、チリッチは4度のブレーク・ポイントをしのぎ2度目のデュースの末にキープした。
3-3まではキープが続いたが、西岡は第7ゲームを落とす。
最後まで粘ったが「勝ち切るのは難しい」と感じたように、ブレーク・バックできずに敗れた。
試合時間は1時間45分。展開の速い芝のコートとしては、この試合時間は内容的に競りあった証拠でもある。
ツアーはヨーロッパからアメリカへと移動する。
「アメリカ(盛田ファンド)で育った。アメリカは好き、USオープンで良い結果を出したい」と西岡、すでに気持ちは前向きに次の大会に切り替わっていた。
7月3日 錦織圭、大坂なおみ
日本選手5人登場!
明日、3日(火)は錦織圭(日清食品)が現地11時半(日本時間19時半)から始まるコート14の第一試合に入った。
大坂なおみは第三試合、その他にも杉田祐一(三菱電機)、ダニエル太郎(エイブル)、奈良くるみ(安藤証券)と試合がある。
7/3 オーダー・オブ・プレー
時間が重なってしまう試合があるので日本人を応援したい人々はどのコートを応援するのか迷う。
それを放送するTV、締め切りと戦いながらレポートする記者も大変な一日になる。
賞金総額34,000,000ポンド(約50億円)
優勝賞金2,250,000ポンド(約3.3億円)
準優勝:1,125,000ポンド(1.7億円)
4強:562,000ポンド(8200万円)
8強:281,000ポンド(4100万円)
4回戦:163,000ポンド(2400万円)
3回戦:100,000ポンド(1500万円)
2回戦:63,000ポンド(900万円)
1回戦:39,000ポンド(600万円)
<<男子1回戦>>
24]錦織圭 vs Q]C.Harrison(USA)
杉田祐一 vs Q]B.Klahn(USA)
ダニエル太郎 vs 19]F.Fognini(ITA)
〇3]M.Cilic(CRO) 61 64 64 ●西岡良仁
男子ドローPDF
男子ドローnet版
男子ダブルスドロー
<<女子1回戦>>
18]大坂なおみ vs M.Niculescu(ROU)
奈良くるみ vs 1]S.Hallep(ROU)
女子ドローPDF
女子ダブルスドロー
その他、ウィンブルドン・ドロー
男子予選は添田豪、伊藤竜馬、守屋宏紀、内山靖崇、綿貫陽介が挑戦
男子予選ドロー
内山靖崇組予選突破!
男子ダブルス予選ドロー
女子予選は加藤未唯、今西美晴、日比万葉、穂積絵莉、波形純理、清水綾乃が出場、日比万葉が予選決勝ラウンドまで進出!
女子予選ドロー
ダブルス予選ドロー
記事:塚越亘/塚越景子/協力:内田暁 photo/H.Sato/TJapan