kimiko_krummdate_20110620.jpg★グランド・スラム
■Wimbledon – Wimbledon, Great Britain (Grass)
20日、英国のロンドンで芝コートの4大大会、ウィンブルドン選手権(賞金総額14,600,000ポンド、芝)が始まる。大会の初日には、世界ランク57位のクルム伊達公子(40歳)が、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の地元若手選手、ケイティー・オブライエン(15歳、英国)と1回戦で対戦する。
連日、ウィンブルドン選手権を生中継するWOWOWがクルム伊達に独占インタビューを行った。


◆Q:今の心境は?
クルム伊達:芝で試合をこなしてきたとはいえ、やはりウィンブルドンの芝を見ると、「今年もやっとウィンブルドンが来たな」と気持ちが高まってくるところもありますし、これだけ大きくて歴史ある雰囲気が漂ってくる会場を歩いていると、時間とともに気持ちが引き締まってきます。
◆Q:バーミンガムとオランダでの芝の2試合を振り返っていかがですか?
クルム伊達:高く弾むクレーよりも、低く滑ってくる芝のほうがやはり自分にはいいなという実感があります。クレーでは、「どうやったら感覚が戻るんだろう」というくらいまでどん底にテニスの調子が落ちていましたが、それも芝に変わったと同時に少しずつ自分のテニスを取り戻しつつある段階に来ているのかなと思います。まだまだ不安定ではありますが、少しずつ感覚を取り戻してきつつありますし、手ごたえはあるので、ウィンブルドンも楽しみになってきました。
◆Q:現役復帰して3年の今、テニスとどう向き合っていますか?
クルム伊達:基本的なスタンスとして、大きな大きなチャレンジであることに変わりはありません。当然、今のこのレベルにくればなおさら大きなチャレンジになってきていることは間違いないし、相手にも研究されてきていることも実感します。その中で、自分でどこまでできるのか、これから先どこまでできるのかということもまったく見えているわけではありませんが、今目の前にある勝負ができる状況を、どんな結果であれ、どんなテニスであれ、楽しみながら続けられているのは間違いありません。だから、そのチャンスがある限りはコートに立っていたいし、場所が変わっても、相手が変わっても、状況が変わっても、自分の気持ちが続く限りと思い続けています。
◆Q:対戦相手について。
クルム伊達:グランドスラムの1回戦は、ずっとシード選手続きだったのですが、シード選手じゃない選手との対戦になってある意味驚きの方が大きかったりしますね。グランドスラムは特別な場所で、1回勝つのと負けるのは大きな違いがあるので、選手の思いがプレーにも出てきます。どんな相手であっても、地元の力もありますし、当然芝で練習する回数も私たちよりあるでしょうし、いくらランキングが下とはいえ、地元ワイルドカードとはいえ、気持ちを引き締めて自分のプレーをすることだけ。とにかくベストパフォーマンスでプレーすることに全力を注ぎたいと思います。
◆Q:勝負のポイント。
クルム伊達:芝は、スピードよりもファーストサービスの確率をあげることが主導権を握る大きなポイントになりますし、イレギュラーも多く、天気が変わることが多いウィンブルドンなので、試合の中でのゲームの流れを逃さず、迷わず、しっかりプレーすることが大事になると思います。
写真:Mike Powell/アフロ、クリックで拡大