kei_nishikori_20120117.jpgオフの間には体幹部のトレーニングを中心にこなしていたという錦織圭(22歳)だが、トレーニングの成果が現れるには普通、数ヶ月はかかると言われる。しかし、この日の錦織のプレーには体のブレが全く感じられず、ストロークではもちろん、サービスも強力かつ安定しており、相手の世界ランク106位のステファン・ロバート(31歳、フランス)に格の違いを見せつけた印象の残る快勝劇と言っていいだろう。


第1セットはわずか19分で6-1で取って先行。第2セットは逆に1ブレークダウンの展開で4-5まで行ったが、落ち着いたプレーでブレークバック。タイブレークもスコア上はもつれたが、ゲームを支配下に置いていたのは錦織で、最後はセンターにサービスエース。9-7で取った。第3セットに入ると、一気に畳み掛けて5-0としてサービングフォーマッチにこぎつけて、ポイントを整えると、最後はワイドへサービスエースを奪って試合を終わらせた。
強くなる選手は1試合ごとに成長し、相手から吸収していくものだが、時折突風が吹いたこの日の条件でも、錦織の守備力は時にノバク・ジョコビッチの堅牢さを思い出させ、攻めに転じればロジャー・フェデラーの展開力を感じさせた。スコアは6-1、7-6(7)、6-0のストレート。余裕の勝利だった。2回戦以降も楽しみだ。
2回戦では、世界ランク105位のSOUZA, Joao(23歳、ブラジル)と同94位のマシュー・エブデン(24歳、オーストラリア)の勝者と対戦する。
写真:テニスジャパン、2回戦に進出した錦織圭、クリックで拡大
訂正:錦織選手の年齢に誤りがあり修正しました。申し訳ありませんでした。