大会第2日目に行われた男子シングルス1回戦で、フランスのステファン・ロバート(31歳、フランス)に勝利し2回戦進出を果たした錦織に、連日フルハイビジョン生中継を行うWOWOWがインタビューを行った。錦織は本日19日、世界ランク94位のマシュー・エブデン(24歳、オーストラリア)と対戦する。


Q:初戦のテニスの調子はどうでしたか?
錦織:相手の出だしが遅かったこともありますが、自分の出だしはよくて、自分から攻めていけてましたし、いい感じで自分のペースで進めていけました。セカンドセットは危ない場面もありましたが、なんとかセットをとって切り抜けられました。1セット目と3セット目は理想のテニスができていたので、調子も上がってきているかなと思います。
Q:サービスの調子はいかがでしたか?
錦織:サーブはよくなってきているんですが、風が強くて、トスがぶれたりということはありました。でも大事なポイントでエースをとれたり、優位に運べるようになってきているので、だいぶよくなってきているかなと思います。
Q:昨年終盤あたりから、勝つためのコツがわかってきているということでしたが、今年に入って実際、ブリスベン、クーヨンと戦ってみて、実際にどうでしょうか?
錦織:まだ悩んでいますね。やはり守るだけでは勝てません。フェデラーやナダルと練習したとき、攻めが速くチャンスボールは逃してくれませんでした。トップ10に入るためにはそういうテニスも必要だと思います。攻めるところでは攻めないといけないし、そういう勇気も必要だし、やっぱり難しいですね。
Q:今後はそういった考えを、ベースに付け加えていくというイメージでしょうか?
錦織:基本は安定したプレーというのが、絶対に必要になってくると思います。トップにいけばいくほど、簡単なミスはしてはいけないので、ベースは同じだと思います。そこに、攻めるところはしっかり攻めるみたいな、勇気をもってプレーできればもっと上にいけるかなと思います。
Q:最近はバーナード・トミックなど若い世代が頑張っていますが、追われる立場になっていると感じますか?
錦織:若い選手がもうちょっと出てきてもいいのかなと思います。今はフィジカルなテニスになってきていますし、若い選手も出てきましたし、自分もそろそろ若いとはいえない年齢になってきたので、早く上に行きたいですね。
Q:シード選手になって周囲の反応で変わったことはありますか?
錦織:多少ありますね。期待感だったりというのはもちろんあると思いますが、自分ではそんなに気にしていないので、これが普通になってくればもっと慣れてくると思います。ずっとこのランキングをキープすることが大事だと思います。
注目の2回戦は、マーガレット・コートアリーナの3試合目に行われる。(第1試合の開始は日本時間午前9時)
※写真提供:アフロ 、クリックで拡大