ロンドン郊外で開催中のウィンブルドン選手権は、28日に男女2回戦およびダブルス1回戦を行い、クルム伊達公子藤原里華組は、昨年の全仏オープン優勝ペアのフラバーチコバ、ハラデカ組に4-6、3-6で敗れた。


クルム伊達と藤原は今年4月、コペンハーゲン大会で久々に組んで出場したにも関わらず、抜群のコンビネーションを見せていきなりの優勝。以降、フェドカップや全仏オープンでもペアを組んで出場してきた。ただ最大の懸案事項は、クルム伊達の左足のケガ。開幕前には、シングルスの欠場も考えたほどの状態だったが、「私が2割でもいいのなら」というクルム伊達の申し出のもと、ふたりはダブルスのコートに立ったのだった。
そのような状態ながらも、日本ペアは相手のサービスゲームをいきなりブレークする、快調な出足を見せる。だが、チェコ代表として五輪出場権も得ている全仏優勝ペアが盛り返し、第1セットは4-6。第2セットは日本ペアのファーストサーブの確率が上がらず、ストレートで敗退した。
クルム伊達はこれまでも、現役継続可能か否かのバロメータに、ケガをあげていた。そのことを問われると、「そこまで深刻なケガだと思っていない。周囲から引退かと固めないで下さい」と苦笑しながら、現役続行の意思を改めて示した。