TEAM YONEZAWA ヨーロッパキャンプ2011 報告2

TEAM YONEZAWA ヨーロッパキャンプ2011 報告2

ヨーロッパでキャンプをする最大の目的はレッドクレーでの戦い方を学ぶと言う事だ。レッドクレーは日本の砂入り人工芝と違いボールは弾みイレギュラーバウンドはありそしてラリーが長くなるところだ。

どんなにビッグサーブを持っていても勝てないサーフェスがレッドクレーコートだ。フレンチオープンであのサンプラスでさえ上位に進出していないところを見てもグランドストロークが良くなければ勝てないサーフェスと言える。

高く弾むボールにはロブのようなショットもあるが上のレベルで相手に攻め込まれない高いボールとは、空中でもある程度のペースがある球質だ。高いボールと言うと“しこる”“粘る”と言う印象があるがそうでは無く相手に攻めさせないで甘いボールを作るショットと言う発想が大切だ。

今回のキャンプ意識した事は打点だった。ベースライン上でプレーしているとサービスラインから少し深いボールは軌道がある程度高いだけで肩より上の打点で打つことになる。そうなると力の伝わらない打点から①無理にフラットドライブを打つ。②上に高くエッグボールを返球する。の選択になる。

①の場合はボールに体重が乗らないで甘くなり逆襲を食らうかフラット過ぎて凡ミスに繋がり②の場合は腕だけで打っているので程良く浅く威力のないトップスピン系の質の低いボールの返球になり結局打ちこまれる原因となる。

打点をストライクゾーンに持ってくるために前後の動きを練習で意識するようアドバイスした。ベースライン内に踏み込んで処理出来るボールには早く予測して体重をかけてライジングで処理、その打点が不可能なボールに対してはサイドステップを俊敏に使いボールの後ろに早く入り込み打点を胸の高さ辺りまで落として下半身も使えるショットで返球するように意識した。

そうすると動きが多くなるのでコート上での躍動感が出て来た。そしてコートが広く使えるようになり立体的なテニスが出来るようになる、そして変化が見られた。ベースライン上で強く打つ事だけを目標にしているように見えていた選手達も徐々に前後の動きが生まれフットワークに躍動感が見られるようになった。

現代のテニスは相手に走りまわされて動くのではなくボールの落下地点に出来るだけ早く入り質の高いボールで前後左右に相手を動かすプレーが大切だ。特に日本人の体格では守りきれないので早い予測からの繰り出す相手に攻められないショットを身につけておくことは必要不可欠だ。キャンプ中は走りまわされない為にも早い予測からの打点の安定させるようにアドバイスを行っていた。
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