ブラジルのリオデジャネイロにて開催されているリオデジャネイロ・オリンピック(ハードコート)。14日、第4シードの錦織圭(日清食品)は、男子シングルス3位決定戦で、第3シードで2008年北京大会金メダリストのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦し、6-2、6-7(1)、6-3のフルセットの末に勝利し銅メダル獲得を獲得した。
1920年のベルギーのアントワープ・オリンピックで熊谷一弥が男子シングルスとダブルスの銀メダル以来、日本テニス96年ぶりのメダル獲得した錦織。
第1セットは次々とバックハンドでポイントを重ねると第5ゲームで絶妙なロブでポイントを奪いブレーク成功した錦織。第7ゲームでは錦織のバックハンドのリターンエース、ドロップショットなど多彩な攻めで2度目のブレークに成功。続くサービスゲームをキープし6-2でセットを先取した。
第2セットも第3ゲームで錦織がフォアハンドのダウンザラインで鮮やかなエースを奪い先にブレークに成功し主導権を握ると、回り込みフォア、バックハンドダウンザラインと強打を決め第7ゲームもブレークし5-2としたが、ナダルに挽回を許しタイブレークの末にセットを落とす展開に。
迎えたファイナルセットでは第4ゲームで長いラリーを錦織が奪うとブレーク、サービスキープを続けた錦織が6-3で奪い勝利を果たした。
グランドスラム優勝回数は歴代2位タイ記録の14回、史上2人目となる4大大会と金メダルのキャリアゴールデンスラム達成しているナダルを相手に錦織は2度目の勝利を果たした。
また準決勝で錦織に勝利したロンドン大会金メダリストの第2シードのアンディ・マレー(英国)は同じくロンドンで銅メダルを獲得したフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)と決勝で対戦する。
そのほかの今大会の日本勢は、ダニエル太郎(23、エイブル)はシードに勝利し3回戦進出、土居美咲(ミキハウス)、日比野菜緒(ルルルン)、杉田祐一(27、三菱電機)は2回戦進出、土居美咲(ミキハウス)と穂積絵莉(エモテント)ペアは全仏オープン優勝ペアに勝利し2回戦進出の活躍を果たした。