メキシコ、カンペチェで行われたITFジュニアCopa Mundial Campeche FMT(G1)で、16歳川口夏実がAdrienn NAGY(HUN)と組み、ダブルスで準優勝を果たした。

決勝で、第2シードのTyra BLACK(USA)/Selin OVUNC(TUR)組に6-4 3-6 [7-10]で、惜しくも敗れた。ダブルスドロー

第1セット
先に流れを掴んだのは、川口/NAGYペアだった。序盤からBLACK/OVUNCのストロークを完全に封じ、4-0リードまでスコアを離した。

それに対策したBLACK/OVUNCペアはアイフォーメーションを交えながらストローク戦から逃れようとしてきたが、リターンゲームでの落ち着きを切らさなかった川口/NAGYペアが6-4でファーストセットを仕留めた。

ファーストセットの後半から、BLACK/OVUNCペアはストロークではストレートロブ、ペースを落としたラリーに切り替え、また盛んにネットプレーを交えるようになっていた。
その展開がファーストセットではかみ合い切らなかったが、徐々にペースは掴んできているようにも見えていた。

第2セット
序盤3ゲームでは3ゲーム続けて40-40ノーアドバンテージ。これがダブルスの怖いところでもある。2ゲームを先取したBLACK/OVUNCペアが一気に流れを掴んで行った。

BLACK/OVUNCペアはその後もペースを変えながらのラリー、ネットプレーでポイントを重ねる。

ファイナル・セットは10ポイント先取のマッチ・タイブレーク。
両者とも簡単にポイントを与える場面は少なく、非常に内容の濃い試合となったが、最後は成功しているプレーに徹底したBLACK/OVUNCペアが10-7でマッチ・タイブレークを勝ちきった。

ITFジュニアのツアーも来年のグランドスラムジュニアでのシード、出場権を確保するために、この時期のG1以上の大会は世界ランクのトップが多く出場している。
この後も、メキシコ(GA)、IMGアカデミーで行われるエディーハー(G1)、年内最後のGAグレード大会オレンジボウルと続き、熱い戦いが繰り広げられるであろう。

試合後に、「敵わない相手はいないと感じた」とコメントした川口。これから続く大会、また来年の全豪オープン・ジュニアなど、グランドスラムジュニアに向けどのように成長していくか、非常に楽しみである。

ダブルス準優勝のNAGY(HUN)/川口夏実

レポート:牟田口恵美

ジュニア大会世界中で行われている
今週日本では杉山愛CUP

ジュニア大会は1年を通して世界中で行われている。ITFジュニア大会日程
今週は茅ヶ崎で杉山愛 CUP(G5)が。
続いてブリジストン/テクニファイバTour 2018 ITF(G5)が山梨で行われる。

記事:牟田口恵美/塚越亘 写真:牟田口恵美