11/19より開催されている、Mundial Juvenil Yucatan HSBC FMT(GA)にて、
川口夏実がベスト8に進出した。
本日行われた3回戦では、Sohyun PARK (KOR) [5](ITFジュニアランキング32位)に
6-4 6-2 のスコアで勝利し、準々決勝にコマを進めた。
第1セット
試合の序盤からペースを掴んだのは、川口だった。第1ゲームからブレークに成功した川口は、
サービスをキープし、その後は互いにサービスをキープ。川口から3-2の場面で40-15とゲームポイントがありながらも、浅いボールを見逃さずコートの中に入ったPARKは長いデュースを制しブレークバックに成功。
こういったところの隙を見逃さないところはさすがジュニアトップ30。
しかし、その長いデュースを落としながらもすぐに切り替えギアを上げたのは川口だった。
鋭いスイングから放たれるショットは相手のフォーストエラーを誘う。また、フォアハンドでのウィナーを決め切り、最後は勢いのあるファーストサーブを打ち切った川口が第1セットを制した。
第2セット
第2セットに入っても川口の勢いは止まらない。第1ゲームからリターンエース、フォアハンドウィナーを決め勢いに乗った川口は、第1セットでゲームポイントを握りながらも取り切れなかったサービスゲームの流れを修正し、スコアを離していく。決して相手のプレーが悪いのではなく、川口の隙が終盤にかけてなくなっていったのだ。
攻撃だけでなく、ディフェンスの質も上げた川口は、相手の攻撃を凌ぎミスを誘うスライスショットも放ち、相手の精神面の余裕を奪っていった。
最後まで隙を与えなかった川口が6-2のスコアで試合を制した。
ITFジュニアGA大会は、グランドスラムジュニアに継ぐグレードの高い大会に位置する。
ジュニアの中でグレードの高い大会で勝ち進み、試合数をこなせることは、ポイントやランキングを上げることだけでなく、成長期とされる年齢の選手にとって大きな意味を持つ。
スポンジのように吸収力のあるジュニア選手は、無限の可能性を秘めている。
川口のスポンジはどこまで吸収していくのだろうか。注目していきたい。
Mundial Juvenil Yucatan HSBC FMT(GA)
シングルス
<1回戦>6-1 6-1 vs Chloe BECK (USA) [12]◯
<2回戦>6-4 2-6 6-0 vs Lizette REDING (MEX) (WC)◯
<3回戦>6-4 6-2 vs Sohyun PARK (KOR) [5]◯
ダブルス
<1回戦>6-1 6-4 vs Rosie GARCIA GROSS (USA)Hibah SHAIKH (USA)◯
<2回戦>6-3 6-2 vs Lauren ANZALOTTA KYNOCH (PUR) [8]Sohyun PARK (KOR) [8]◯
<QF>2-6 1-6 vs Hurricane Tyra BLACK (USA) [1]Cori GAUFF (USA) [1]×
(ダブルスパートナーNikki REDELIJK (USA))
写真:(手前)川口夏実(奥)Sohyun PARK
レポート:牟田口恵美