9月19日 大阪 靱(うつぼ)テニスセンターで行われている東レPPO。
土居美咲(ミキハウス)の快進撃が止まらない。
USオープン8強になった第7シードのドナ・ベキッチ(クロアチア)を7-6(5)、6-3のストレートで破り8強になった。
その後行われた女子ダブルス準々決勝でも土居は日比野菜緒(ブラス)と組み、日本人プレーヤーでは世界ダブルス最高ランキングの青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業)組を6-4、6-3のストレートで破り、4強となる。
二試合戦った土居、翌日も二試合ある。
20日(金)13時半以降、シングルス準々決勝で41位、28歳のA・パブリュチェンコワ(ロシア)と対戦する。
その後、ダブルス準決勝では第2シードのH.Chan/L.Chan(台湾)とも戦わなくてならないハードスケジュールだ。
土居のシングルスの後は大坂なおみ(日清食品)の準々決勝。
対戦相手は大坂がウィンブルドン1回戦で敗れた相手。36位のY・プチンセワ(24歳、カザフスタン)。対戦成績は0勝3敗と分が悪い。大坂なおみ初戦勝利後インタビュー
WOWOW生放送
毎試合ごとに進化している土居美咲のテニス
世界83位、主催者推薦で出場の土居美咲(ミキハウス、28歳)のテニスが試合ごとに覚醒している。
花キューピットオープン1回戦で三つマッチポイントを握られた時までのテニスはバラバラだった。その時の記事
その窮地を脱出してからは日比野菜緒に敗れたが決勝まで進出した。
日比野に敗れた悔しさも良い意味での目覚めになったのだろう。
東レPPOの1回戦ではダブルス世界3位、シングルス44位のK・ムラデノビッチ(26歳、フランス)が途中で試合を投げ出したほど、土居の攻撃テニスは完璧、6-1、 6-2、わずか54分の快勝だった。
<<2回戦>>
◎土居美咲 7-6(5) 6-3 ●7]ドナ・ベキッチ(クロアチア)
先にサーブを落とした土居は3-5だった。
4-5ではベキッチのサーブで40-15とセットポイントを握られていた。
土居はナイスリターンとフォアの逆クロスでデュースに追いつき、ブレーク・バックする。
流れが変わり、タイブレークでは土居は3-0、5-2とリードする。しかし5-5に追いつかれた。
ベキッチも土居の攻撃に余裕がなかったのだろう、イージなボレーをネット、土居に6-5とセットポイントを握られる。
土居は持ち味のフォアで打ち勝ち、7-5で第1セットを取った。
第2セットも先にサーブを落とし、0-2になる。
しかし今日の土居は凄い、第2ゲームをラブでブレーク・バックすると第5ゲームもブレーク、土居が3-2と挽回する。
オンコートコーチングを要求するベキッチ。
コーチからアドバイスを受けるが、頭をかかえ、無理と言っているようだ。
それだけ土居のプレーが冴えている証拠だろう。
土居は0-2から4-2とするが、USオープンでマッチポイントをセーブして8強になったベキッチは諦めず、3-4と粘る。
土居はここで、サービス・エースなど決めラブでキープ、5-3とした。
ベキッチのサーブで30-40と土居はマッチポイントを握る。
ここで、ベキッチはサービス・エース、デュースに持ち込む。
土居はバックのクロスでリターン・エース、2度目のマッチポイントを握った。
粘っこいプレーが持ち味、ミスの少ないベキッチがフォアをネットにした!
「無我夢中でやっていた」と土居が見事8強になった。
会場:大阪 靱(うつぼ)テニスセンター
9/16-9/22
オーダー・オブ・プレー
<<シングルス準々決勝>>
1]大坂なおみ vs Y.Putintseva(KAZ)
9]E.Mertens(BEL) vs C.Giorgi(ITA)
5]M.Keys(USA) vs 4]A.Kerber(GER)
W]土居美咲 vs A.Pavlyuchenkova(RUS)
シングルスドロー
シングルス予選ドロー
<<ダブルス準決勝>>
S.Hsieh/Y.Hsieh(TPE) vs Kichenok(UKR)/Spears(USA)
土居美咲/日比野菜緒 vs 2]H.Chan/L.Chan(TPE)
ダブルスドロー
記事:塚越亘 塚越景子 写真:佐藤ひろし