松岡修造が全幅の信頼を寄せる男が今年、この世を去った。ボブ・ブレット。2021年1月5日逝去。
ボリス・ベッカーやゴーラン・イワニスビッチなど数多くのトッププレーヤーを世界一に育ててきた世界的コーチだ。

ボブは松岡と共に「修造チャレンジ」で日本のジュニア選手の育成を行ってきた。
20年以上にわたる彼の指導。
ボブ・ブレットが日本テニス界に伝え続けた想いとは。

ボブ・ブレット追悼番組。
3月14日(日)テレビ朝日「Get Sports」深夜1時25分〜

ボブ・ブレット (1953/11/13 – 2021/01/05)
ベッカーをNO.1、イワニスビッチをウィンブルドンに優勝させたコーチ。
トッププレーヤーのコーチとしてATPツアーで約25年間を過ごす。
2000年~2005年日本デ杯スーパーバイザー。
その後はカナダテニス協会、英国テニス協会の12、14歳以下のジュニア・コンサルタントを経験。
松岡修造が最も尊敬するコーチ。
1998年から「修造チャレンジ」で日本のジュニア育成を始める。
錦織圭、西岡良仁、内山靖崇、杉田祐一など多くのプレーヤー達も修造チャレンジなどで手ほどきを受けた。

Bob Brett ウイキペディア

「修造チャレンジ」で育った
綿貫、内田、望月、島袋、清水など若手がデ杯で活躍

「東京オリンピックに出場チャンスのある上位選手たちはATPランキングポイントを競い合っているので、それに集中してもらう」と岩渕聡日本デ杯チーム監督。
今回敵地パキスタンで行われたデ杯では22歳の綿貫陽介(日清食品、271位)、26歳の内田海智(富士薬品、318位)、21歳の清水悠太(三菱電機、340位)、23歳の島袋将(有沢製作所、470位)、17歳の望月慎太郎(Team YUKA、642位)と若手選手で臨んだ。
ボブが指導し、気にかけていた選手たちが活躍、日本は4-0で勝利、来年2022年の「デビスカップ」ファイナルズ予選に進出することとなった。

日本のエースとして活躍した綿貫陽介は
「4-0で日本の勝利でした!
自分なりに1番手としての責任は果たせたと思います!
かいちくんの試合と
島袋&望月のダブルスは2試合ともカッコ良すぎて感動的な試合でした!
デットラバーのゆうたの試合も1ポイント目から気合入りまくりで最高なテニスでした。
日本チーム勝てて本当良かった」

日本勝利 ITF英文記事

内田海智と綿貫陽介など若手日本チームはボブのスピリットをデ杯で発揮した

日本対パキスタン
「デビスカップby Rakuten」ワールドグループⅠ
会場:パキスタン・スポーツコンプレックス、天然芝コート

【3月5日】
◎綿貫陽介 6-3 6-2 ●カーン
◎内田海智 6-4 7-6(4) ●クレシ

【3月6日】
◎望月慎太郎/島袋将 4-6 6-4 6-2 ●カーン/クレシ
◎清水悠太 6-1 6-1 ●ムルタザ
試合 スタッツ

ボブ
本当にありがとうございました。

「偉大なコーチの最後の選手として今までなかなか良い所が見せられなかったので絶対に結果を残します。
ボブさんに観てて楽しいって言われる様に自分らしく頑張ります。
本当にありがとうございました」。綿貫陽介

「今の日本のプロほとんどが僕含めジュニア時代ボブさんにお世話にったと思います。
僕がプロになってからもずっと気にかけてくれている存在でした。
最後にあったのは陽介とイギリスに3年前行った時かな、
ずっと俺のコーチとテニスの話しててテニスが大好きな方でした。
ご冥福をお祈りします」内田海智

「ボブ、僕をそして多くの日本人選手を世界のテニスに導いてくれてありがとう」松岡修造

2017年、綿貫陽介はボブブレットのコーチを受け世界を回った

記事:塚越亘 塚越景子 写真:W.Tsukagoshi/CanonEos7D