9日、男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップの日本代表チームが、13日から有明コロシアムで行われる対コロンビア戦での来季のワールドグループ復帰に向けて、東京・柴又帝釈天にて必勝を祈願し、代表選手らが大一番への抱負を語った。

日本代表チームを率いる植田実監督は対戦相手であるコロンビアを「手強い相手」としながらも、「全員の力をフルに発揮して、ホームの地の利を生かし、伸び伸びとプレーすることが勝利につながる」と、ホームアドバンテージの重要性を語るとともに「1日1日、金曜日までに最善を尽くしていくことだけ」と語った。

アジア・オセアニアグループIでは、チームのけん引役を務めた添田豪は「アジアの予選から2回勝って、この戦いまで来た。そういった経験、想いを今回の対戦でも発揮して頑張っていきたい」と、力強くコメント。

また世界ランク12位で、チームのエースである錦織圭は「シングルスもダブルスも手強い相手だが、僕らも良い準備ができている。1試合、1ポイントずつ勝利につながるようチームみんなで戦いたい」と意気込んだ。

またダブルスでの出場が予想される杉田祐一は「またこのチームのみんなを戦えることを誇りに思う。(ワールドグループから)昨年落ちて、落ちたものをすぐ取り返す意気込みで今大会に臨んでいる。自分の置かれた立場を理解して、全力でできることをしたい」とコメント。

そして、4月の韓国戦では最後の試合に勝利して、日本のプレーオフ進出に大きく貢献していた伊藤竜馬は「ホームのアドバンテージを生かして、チーム全員でいい準備をして、勝利につなげていきたい」と、大一番への思いを語った。

また2020年の東京でのオリンピック開催が決まったのを受けて、会見は急きょ2部構成となり、第2部では各選手が7年後に開催されるオリンピックについて思い思いに語った。

添田「東京に決まって、嬉しいというより興奮している。これからオリンピックを目指す選手たちにとって、大きなモチベーションとなる。このタイミングで日本に決まったことで、また日本が元気になる。スポーツを通じて、まだ被災地で苦しんでいる人たちに勇気を伝えたい」

錦織「招致に関わった多くの人に感謝したい。これでスポーツというものに光が当たって、人々の内面だったり、経済的にも良くなっていくのを願っている。僕自身は(2020年に)30歳になっても現役だと思うし、出場したい。7年後は想像ができないが、日本でオリンピックに出れることは特別なこと。それを目標にこれからも頑張っていく」

杉田「日本が開催地に決まり嬉しく思うと同時に、招致に関わった人たちに感謝したい。僕ら世代の選手はオリンピックへのビジョンが明確に見えていると思う。7年後には年齢的にも良い時期。素晴らしい舞台で戦えるように、一つ一つ頑張っていきたい」

伊藤「7年後はまだ現役でいたいと思う。東京オリンピックが決まったことで、自分のモチベーションも高くなった。1日1日、努力し続けて、出場できるように頑張っていきたい」

昨年のロンドン五輪ではベスト8進出を果たしていた錦織は「金メダルを取りたい」と7年後の目標を宣言。その時には30歳になっているが「今のテニス界は30代が脂ものっていい時期だと思うので、たくさん経験を積んで、日本でメダルを取れれば格別」とメダルへの思いを語った。

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※写真は、必勝を祈願したデビスカップ日本代表メンバー
写真/テニスナビ