10月9日、グランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会 BNP パリバ・オープン。
男子シングルス2回戦で、錦織圭(日清食品)は第18シードのダニエル・エバンズ(イギリス)に6-4 3-6 4-6で敗れた。
腰を痛めほとんど練習ができないまま今大会に臨んでいた錦織。ファイナル・セットでは5-5に追いつくブレーク・チャンスが2度あったが3度目のデュースの末にキープされ2時間48分の激闘の末に惜敗した。
ダニエル太郎(エイブル)も競り合うものの第16シードのライリー・オペルカ(アメリカ)に5-7 3-6で敗れた。
西岡良仁(ミキハウス)対第20シードのJ・イズナー(アメリカ)の2回戦は日本時間11日(月)の昼頃となった。10月10日 オーダー・オブ・プレー
女子ダブルスで第3シードの青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業)組はムハメッド/ペグラ(アメリカ)組を6-3 6-4で破り8強となった。準々決勝では第8シードのフィッチマン(カナダ)/オルモス(メキシコ)と二宮真琴(エディオン)/サンタマリア(アメリカ)の勝者と対戦する。
今大会での青山/柴原組は、1回戦でミルザ(インド)/シューアイ(中国)組を4-6 6-3 [15-13]と大接戦、マッチタイブレークでは3度のマッチポイントをしのいで逆転勝ちした。
錦織圭 3時間激闘 惜しかった
<<2回戦>>
●錦織圭 6-4 3-6 4-6 ◎D・エバンズ
第18シードのD・エバンズ(イギリス)と対戦成績は錦織が3勝1敗と勝ち越している。
第1セット
第5ゲーム、30-40と最初のブレーク・チャンスがきた錦織、
素晴らしいリターンからドロップ・ショットを決め、3-2とブレーク。
続くゲーム、コースを読みボレーを決め30-0とするが、
16回のラリー戦、エバンズがバッククロスを決め、30-40とブレーク・ポイントを握られる。
錦織はドロップ・ショットをネットし、3-3とブレーク・バックを許す。
エバンズのサーブ&ボレーをリターンでクロスに決め、0-40。
15-40からエバンズはなんとダブルフォルト、4-3と錦織がブレーク。
3-5、エバンズのサーブで15-40とセットポイントを錦織は掴む。
5回あったセットポイントだったが、6回のデュースの末にエバンズがキープした。
錦織のサービング・フォ・ザ・セット、ボレーを決め40-0とセットポイント。
サーブ&ボレーに行く錦織、エバンズはバックのトップスピンロブを放つがロング、
6-4で錦織が第1セットを取った。
第2セット
エバンズはキープするが錦織はサーブのキープに手こずる。
第2ゲームでは30-40からデュース3回で1-1とキープ。
第4ゲームでも30-15から30-40、デュースの末に2-2キープ。
第6ゲームはエバンズのバック・パッシングショットを決められ、0-40!!!とまたまたピンチ。
デュースに持ち込むが3回目のデュースで錦織は初のダブルフォルト、
エバンズは攻められながらも、バックで合わせてパスを綺麗に決めた!
錦織、2-4と落とす
5-3、エバンズのサービング・フォ・ザ・セット、
Tへナイスサーブで40-15とセットポイント、
エバンズのボディサーブ、錦織のフォアのリターンはロング。
エバンズが6-3で第2セットを取り返した。
ファイナル・セット
エバンズのプレーはこんなに粘っこかったかな?
錦織は丁寧なプレーでラブキープする。
すると15-40とチャンスが来た。
予想外の短ボールが入り錦織はフォアをフレームしてしまう。
チャンスだった。もったいないポイント。
エバンズはキープ、1-1。
簡単なミスを減らし、錦織我慢のプレーで3-2とキープ。
コートチェンジで錦織は足のテーピングを直す。
ダブルフォルトなどあったが、エバンズ3-3としのぐ。
錦織、30-30からフォアをネット、30-40とピンチ、
5回目のショット、フォアがちゃんと当たらずネット、錦織が先にサーブを落とした。(錦織3-4)
3-5、錦織、15-30となるが、サーブ&ボレーで30-30。
エバンズ、バックのストレートを決めデュースに持ち込む。
錦織はサーブ&バックボレーを決めて4-5と粘る。
エバンズ、5-4サービング・フォ・ザ・マッチ。
錦織30-40とブレーク・バックのチャンスが。
デュース後にもブレーク・バックのチャンスが、合計2回あったが。
エバンズはTへナイスサーブで2回目のデュースにする。
ラリー13回、エバンズは錦織を左右に振りスマッシュを決めマッチポイントを握った。
8回のラリー、前へ出る錦織、エバンズのフォアのクロスはワイドになり、デュース3回目
錦織のフォアのクロス・リターンは僅かにワイド、2度目のマッチポイント。
バックに攻めるエバンズ、6回目のラリー錦織のバックはワイドになってしまった。
残念!!!
あと一本が奪えず粘り負け。
調整不足、フィジカル面が戻ればもっと展開が変わっただろう。
錦織圭 インタビュー
「良いプレーもあったが、
全体的に無駄なミスが多かったり、いつも以上にアンフォーストエラーが多かった。
もうちょっと自分から相手を振れたら良かったが、
じっくり行きすぎたりミスが多かったり、
いろいろ噛み合わなかった」
「今後はヨーロッパでの3大会、
久しぶりのインドア。
なるべく多く試合をこなせたらなと思う」と錦織。
まずは10月25日からウイーンでのATP500 Erste Bank Open。11月1日からATP1000 Rolex パリ マスターズ、11月8日からATP250 ストックホルム オープンの予定か❓
ダニエル太郎 インディアンウエールズは
ジョコビッチを破るなど縁起の良い大会
<<2回戦>>
●ダニエル太郎 57 36 ◎R・オペルカ
ダニエル太郎、2018年は厳しい予選を突破、ジョコビッチを76(3) 46 61で破るなど3回戦に進出32強となっている。
この大会は縁起が良く好きな大会。今回はエントリーしていたが、カットが高く出場できないだろうと思っていたが本戦入りになり急遽出場を決めたと言う。
2回戦で第16シード身長2メートル11センチのライリー・オペルカ(アメリカ)と対戦した。
第1セットは第8ゲームで2度のブレーク・ポイントを握られる互いにキープが続く。
5-6、ダニエルのサーブで30-40とセットポイントを握られた。
オペルカはバックの高い打点でダウン・ザ・ラインにリターン・エースを決た。
第2セットも競り合うが第6ゲームで0-40とピンチ。1本はしのいだが13回のラリー戦、オペルカのフォアの強打を返せず2-4とブレークされる。
そのワンブレーク、3-6で敗れた。
オペルカのサービス・エースは11本。ダニエルは、試合を通して一度もブレーク・チャンスがなかった。
96ドロー: 128のドローをベースにトップ32名は1回戦がなくシードされ、2回戦から
会場: Indian Wells Tennis Garden
時差: 現地時刻(時差 -16時間)
NHK放送予定
ガオラ放送予定
WOWOWネット配信
WTAツアーは DAZN
記事:塚越亘/塚越景子 photo/BNP パリバ・オープン