6月2日 「2022 全仏オープン12日目
ダブルスでツアー8勝をあげている柴原瑛菜(橋本総業)が、オランダのウェスリー・コールホフ(33歳)と組んで夢だったグランドスラム大会に優勝した。
ミックスダブルスの決勝でU・アイケリ(ノルウェー)、J・フリーゲン(ベルギー)組を7-6(5)、6-2のストレートで破り優勝した。
1回戦ではセットオールになり、10点先取のスーパータイブレークに縺れる苦戦。この決勝でも第1セットのタイブレークは2-5とピンチだったのだが、見事勝ち切った。
グランドスラム大会での日本勢のミックスダブルス制覇は1999年USオープンの杉山愛以来23年ぶり、全仏オープンでは1997年の平木理化以来25年ぶりの快挙だ。

全仏オープン
ミックスダブルス決勝

◎2]柴原/コールホフ 7-6(5) 6-2 ●アイケリ/フリーゲン
決勝試合データー

https://youtu.be/nffT14zfrK8

柴原、グランドスラム大会の女子ダブルスでは青山修子(近藤乳業)と組み、2021年ウィンブルドン、2022年の全豪オープンと4強になっているが、決勝進出はまだない。ミックスダブルスでグランドスラム大会初の決勝進出を決めた。

第1セット

1-1、柴原のサーブで30-40とピンチになるが、2-1とナイスキープ。
第4ゲーム、相手女性のサーブをブレークし、3-1とリード


二人のコンビネーションは良くこのような素晴らしいプレーで5-2と有利に試合を進める。
しかし5-3、コールホフのサービング・フォ・ザ・セットを15で落とすると、タイブレークに縺れる。
そのタイブレークもダブルフォルトなど絡み、2-5とピンチになるが、そこから5ポイント連取で第1セットを取った。

第2セット
第1セットを取った二人は伸び伸びとプレー。


5-2、柴原のサービング・フォ・ザ・チャンピオンシップ。
さすがにプレッシャーがかかったか❓ ファースト・サーブが入らない。
30-30、相手のリターンがネットし、チャンピオンシップポイント、
ここで柴原はTへサービス・エースを決め見事チャンピオンに輝いた。


「夢がかなった。
パートナーに感謝」と柴原。
コールホフとは4月にインスタグラムのダイレクトメッセージで、「一緒に組まないか」と誘われ、今大会で初めて組んだパートナー。
ダブルスランキング世界11位。ツアーダブルス11勝、その中には2020年のATPファイナル優勝もある。今年も既に4勝あげている。
2020年USオープンダブルスでは準優勝。柴原は実績のあるパートナーに見込まれ、結果も残した。

柴原瑛菜
ツアーダブルス優勝8回。
グランドスラム大会ダブルス成績

柴原瑛菜(橋本総業)
1998年2月12日生まれ24歳
両親は日本人。
父義康さんの仕事の関係で、生まれも育ちも米、南カリフォルニア。
7歳でテニスを始める。
2016年USオープン・ジュニア・ダブルス優勝。
2019年6月、国籍をアメリカから日本に。
柴原瑛菜 WTAデーター
柴原瑛菜 ITFデーター
柴原瑛菜とは?
柴原瑛菜 Facebook

2022年全仏オープン混合チャンピオン コールホフ柴原瑛菜

2022 全仏オープン
賞金総額€43,600,000(約60億円)
ミックスダブルス優勝 €122,000(約1800万円)
準優勝 €62,000(約900万円)
ミックスダブルスドロー
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【日本人グランドスラム大会 ミックスダブルス優勝者】
1934年 ウィンブルドン
三木龍喜/D・ラウンド(英)
1997年 全仏オープン
平木理化/M・ブパシ(インド)
1999年 USオープン
杉山愛/M・ブパシ(インド)
2022年 全仏オープン
柴原瑛菜/W・コールホフ(オランダ)

記事:塚越亘/塚越景子 photo 柴原瑛菜 Facebook