31日、男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップのワールドグループ1回戦、日本対カナダの対戦が東京の有明コロシアム行われ、第2試合のシングルスで添田豪(29歳)は、フランク・ダンチェビッチ(29歳、カナダ)に4-6、6-7(2)、1-6のストレートで敗れ、日本は1勝1敗で初日の対戦を終えた。
第1試合でエースの錦織圭(24歳)が快勝し、昨年ベスト4の強豪カナダを相手に日本が白星発進を決めた有明コロシアム。対するカナダはエースである世界ランク11位のミロシュ・ラオニッチ(23歳、カナダ)が怪我のために欠場と、大きな期待を背負ってチームキャプテンである添田が入場する。
会場の期待に応えるように、添田は試合開始から積極的なプレーを展開すると、第1セット第4ゲームでブレークに成功しゲームカウント4-1とリードを奪う。しかし、ここから歯車が狂い始め、ダンチェビッチが一気に5ゲームを連取。前半のリードを生かせなかった添田が、第1セットを落とす展開に。
第2セットは、ここで追いつきたい添田、一気にリードを広げたいダンチェビッチがお互いに一歩も引かない展開でサービスキープを続け、このセットはタイブレークに突入する。タイブレークでは一発の威力に勝るダンチェビッチが攻勢に転じ、一気に添田を突き放し、2セットアップとリードを広げる。
第3セットに入ると、ますますダンチェビッチの勢いが増し、第2ゲームで添田のサービスゲームをブレーク、ゲームカウント3-0とリードを奪う。祈るような応援の中、添田は第5ゲームで0-40とブレークバックの絶好のチャンスを迎える。しかし、ここでダンチェビッチにサービスエースを連発で決められチャンスを生かせず万事休す。続く第6ゲームもブレークされた添田に、反撃のチャンスは残されていなかった。
この結果、日本は1勝1敗のタイで初日を終えることとなった。土曜日に行われるダブルスで勝利した国が、準々決勝進出に王手をかける。ダブルスの組み合わせはすでに発表されており、日本からは杉田祐一(25歳)/内山靖崇(21歳)組が、カナダからはダニエル・ネスター(41歳、カナダ)/バセク・ポスピシル(23歳、カナダ)組が出場する予定だが、両チームの監督はオーダーを変更する可能性もある。
デビスカップはシングルス4試合、ダブルス1試合の計5試合で勝敗が争われ、先に3勝したチームが次のラウンドに勝ち進む。対戦は5セットマッチで行われるが、5試合をする前に勝敗が決した時は、消化試合を3セットマッチで行うか、対戦を打ち切る場合もある。
デビスカップ ワールドグループ
第1試合
○錦織圭 6-4 6-4 6-4 ●ピーター・ポランスキー
第2試合
●添田豪 4-6 6-7(2) 1-6 ○フランク・ダンチェビッチ
第3試合
杉田祐一/内山靖崇 vs ダニエル・ネスター/バセク・ポスピシル
第4試合
錦織圭 vs フランク・ダンチェビッチ
第5試合
添田豪 vs ピーター・ポランスキー