千葉県柏市の(公財)吉田記念テニス研修センター(TTC)において、男女共催のITF大会(2万5000ドル)『かしわ国際オープンテニストーナメント』が開催されている。4月8日(土)は、男女準決勝4試合と、ダブルス決勝が行われた。

男子は第1シードのスー・ユーシャオ(台湾・206位)が、予選から準決勝に進出した白石光(SBCメディアカルグループ・1123位)に7-5 6-3で勝利し、前週の筑波に続き、決勝へ進出した。

スー・ユーシャオ

もう一つの準決勝、韓国のイ・ジェムン(757位)と予選勝者の徳田廉大(イカイ・887位)の対戦は、フルセットに及ぶ激戦の末、5-7 6-3 6-2でイに軍配が上がった。

イ・ジェムン

女子は第1シードにチャン・スジョン(韓国・119位)、第2シードに日比野菜緒(ブラス・137位)が勝ち上がり、決勝で顔を合わせる。

日比野は「正直、出場しようか悩んだ」という今大会、3週間の日本滞在で、トレーニングと試合だけではなく、試合をしながら調整しようと考えたのがその理由だった。

いざ蓋を開けてみれば、厳しい展開の中でも最後は勝ちきり、WTAツアーで磨いてきた経験の豊富さを見せて決勝へ進出した。これについて日比野は、明確な課題を持って試合に挑めているからと語る。

「ラリー戦では早い展開が好きな選手もいるので、押されることもありますが、やはりここではそれに加えて何ができるか、というのが勝利につながります。私はスライスを使ったり、前に出てボレーで決めたりということを、どれだけできるかという気持ちでやっているので、それが勝ちに結びついていると思います」

準決勝で対戦したハトーノと握手を交わす日比野

明日の決勝においても「やることは変わりません。勝った、負けたというよりも、やるべきことを積み重ねた結果、決勝に進出できたので、同じように戦いたい」と最後まで貫く考えだ。

相手のチャンも、チャンスがあれば前に出てくるスタイルの選手だ。お互いの技が交錯する、良い試合になるだろう。

決勝へ進出したチャン

■女子ダブルス結果
○アリアンヌ・ハトーノ/プリシラ・ホン(オランダ/オーストラリア)[3] 6-4 3-6 [10-7] ●今村咲/佐藤南帆(EMシステムズ/三田興産)

■男子ダブルス結果
◯スー・ユーシャオ/ファン・ツンハオ(台湾)[3] 7-6(5) 2-6 [12-10] ●チョン・ユンソン/今井慎太郎(韓国/イカイ)

■4月9日(日)の試合予定
11:00スタート(両コートとも)
※10:45よりオープニングセレモニー
・第3コート
チャン・スジョン[1](韓国)vs 日比野菜緒[2](ブラス)

・第5コート
スー・ユーシャオ[1](台湾)vs イ・ジェムン(韓国)

大会公式サイト

取材・写真/保坂明美