1月18日(木)、 2024年最初のグランドスラム大会 「全豪オープン」。 女子ダブルス1回戦で、第16シードの穂積絵莉(日本住宅ローン)/二宮真琴(エディオン)組が第1セットを4-6で落とし、第2セットも1-5の大ピンチからS・チャン/A・パークス(アメリカ)組を4-6, 7-5, 7-6 [10-5]で破り大逆転勝ちをした。「勝因はファンの応援」と言う穂積/二宮組。2回戦はH・グオ/X・ジアン(中国)組と対戦する。
昨年の全豪オープンに準優勝した青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業HD)組は今回はペアを変えて出場。柴原はD・クラウチェック(アメリカ)と組み、第6シードで出場、3回戦(16強)に進出。青山はA・クルニッチ(セルビア)と組み2回戦に進出している。

穂積絵莉二宮真琴組
第1セット落とし、第2セット1-5
3-5でマッチポイント握られ
ファイルセットも2-5
スーパータイブレークも0-3, 2-4のピンチ

穂積絵莉/二宮真琴組は2018年の全仏オープンで日本人女子ペアとしては史上初となるグランドスラム大会決勝に進出、準優勝の快挙を成し遂げているペア。
第1セットはお互いにブレークされるが、4-5のサーブがキープできずに、4-6で落とす。
第2セットはなんと1-5に。
3-5ではマッチポイントも握られる。途中雨天による中断があるがなんと6ゲームを連取し、セットオールに追いつく。
ファイナル・セットも第6ゲームを落とし、2-4。
3-5は相手のサービング・フォー・ザ・マッチだったが、第9ゲームをブレークバックし追いつく。
スーパータイブレークでも2-4と最後の最後までピンチになるが、逆転で初戦突破を果たした。
「まだ勝てたことが信じられない。多くの日本人ファンの応援がエネルギーをくれた。
その応援がなければ勝てなかったと思う」と穂積/二宮組はファンに感謝。

「勝因はファンの後押し」
と梅田邦明コーチも!

「ファイナルスーパータイブレークの序盤までほぼビハインドだった。
こんな結末は(最後まで勝てるようにコーチしていた)が、まさかだった。
日本人の観客の方々の力だと思う。(コロナ明けで多くの日本人が応援にきていた)
4-6、1-5まで劣勢、3-5ではマッチポイントを握られた。
そこを凌ぎ、4-5まで追い上げ、流れが変わりかけたが、そこで降雨で中断に。
中断中には『1ゲームとにかく悔いなくやり切ろう!』と。
技術的には、『ちょっと取りきりたいボレーを打てずのミス』なので、慌てず落ち着いて、とにかく返し続けることと、『相手パワーに翻弄され、自分のタイミングでストロークしてない』ことが多いから、落ち着いてラリーするようにと指示した。
それと、相手チームの雰囲気、パークスがパートナーにかなりプレッシャーをかけ、チャンがかなり萎縮している。そこも最後に響くかもと伝えた。
穂積/二宮共も言っているが、一番は日本のファンの応援の力だと思う。
ファンの皆さん、応援ありがとうございました。」穂積絵莉のコーチとして帯同している梅田邦明コーチはファンも一緒に戦ってくれたと語る。

コンビネーション抜群 穂積絵莉/二宮真琴組

3時間11分の激闘 試合データーはここ

全豪オープン
予選:1/08 - 1/12 2024
本戦:1/14 - 1/28 2024
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【ダブルス賞金】
優勝 $730,000
準優勝 $400,000
準決勝 $227,500
準々決勝 $128,000
3回戦 $75,000
2回戦 $53,000
1回戦 $36,000

Match Schedule(オーダー・オブ・プレー)

女子ダブルスドロー
その他ドロー

記事:塚越亘/塚越景子/S.Kobayashi/Y.Oyama 取材協力 梅田邦明