2月6日、男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ ファイナル予選1回戦 日本 vs オーストリア」の第1日が東京・有明コロシアムで行われた。9月のファイナル(決勝大会)進出をかけた重要な一戦、初日のシングルス2試合は互いに譲らず1勝1敗で終了した。

【第1試合】〇綿貫陽介 6-3, 6-4 ●ゼバスティアン・オフナー

オープニングマッチを託されたのは、世界ランク166位の綿貫陽介。同135位のゼバスティアン・オフナーに対し、1時間13分の快勝で日本チームに貴重な1勝をもたらした。

この日の綿貫は、持ち前の攻撃に加え、戦術的な「緩急」が光った。「このコートはそんなに速くないので、ショットでポイントを取ろうとすると展開的に苦しくなる」と分析していた綿貫は、スライスやループボールを効果的に織り交ぜ、ラリーのテンポをコントロール。強打の打ち合いを避け、相手のミスを誘った。

第1セット、第4ゲームでの3度のブレークチャンスこそ逃したが、第8ゲームで訪れた4度目の好機をものにし、続くサービスゲームをキープして先取。第2セットでは第2ゲームで先にブレークを許したが、直後にブレークバックに成功すると流れを渡さない。第5ゲームで再びサービスをブレーク、最後はラブゲームでキープし、危なげなく試合を締めくくった。

今年の全豪予選での敗戦を糧に、「パワー勝負ではきつい」とプレースタイルの幅を広げてきた成果が表れた。相手が考えるより先に次の一手を投じて相手のリズムを封じた。

綿貫は一手先を見据えた攻撃で、相手にペースを掴ませなかった。写真:伊藤功巳

「今日の目標はまず1勝をあげること。何よりも結果を求めていた」と語る綿貫。翌日のダブルスにもエントリーされており、「何が起こるかわからないのがデビスカップ、ダブルスもシングルスも準備している」と意欲を燃やした。

【第2試合】●望月慎太郎 4-6, 5-7 〇ユリー・ロディオノフ

第2試合、世界ランク108位の望月慎太郎は同170位のサウスポー、ユリー・ロディオノフと対戦。悔しいストレート負けを喫した。

第2セット、望月には勝利への流れを引き寄せるチャンスがあった。先にブレークし3-1とリードして迎えたサービスゲーム。デュースを6度繰り返したが、ここでブレークバックを許したことが最大の分岐点となった。「取りたい欲が出すぎてしまった」と望月が悔やんだように、完璧を求めすぎたところでサービスのコントロールに乱れが生じた。

その後、再び5-3とリードを奪うも、直後のサービスゲームをキープできず、5-5のサービスゲームも落として万事休す。第2セット中盤以降、フォアハンドからのネットプレーの調子が上がりラリーで優位に立つ場面も増えていただけに、スコアをまとめきれなかった悔しさが残る敗戦となった。

試合後、「どうしたらいいか分からないのが本音」と頭を抱える望月。それでも「また明日、試合ができたら本当に光栄なこと。頭の整理と体、テニスの準備を100%行い、試合が始まれば全力でやるだけ」と前を向いた。

監督コメント

■日本・添田豪監督 「いいところはいっぱいあったし、明日に向けて良かったところも直さなきゃいけないところもあったので、そこはチームで共有し、最善の努力で準備したい。2-0というのはお互いのチームにとっては理想だったと思うけれど、1-1の状況で相手何を考えているのかも駆け引きになる。悲観的になってはいない」

■オーストリア・メルツァー監督 「今日の1試合目と2試合目では全く異なる展開になった。ユリーはセカンドセット3-5とリードされた場面でも強い心を持っていることを示すことができたと思う。明日は錦織、西岡のコンディションはわからないが、いかなる場合に対してもいい準備をしていきたい」


DAY2 13:00~

第3試合 綿貫陽介 / 柚木武 - ルーカス・ミードラー / アレクサンダー・エルラー
第4試合 望月慎太郎 - ゼバスティアン・オフナー
第5試合 綿貫陽介 - ユリー・ロディオノフ

※ルールにより選手、試合方式変更の可能性あり

■配信情報(U-NEXT)

本大会はU-NEXTにて独占ライブ配信。

https://video.unext.jp

■チケット情報

有明コロシアム現地応援をするなら!

https://www.jta-tennis.or.jp/daviscup/2026/ticket

取材・文:保坂明美 写真:伊藤功巳