全米オープンが米国、ニューヨークで開幕。25日、男女シングルス1回戦が行われ、クルム伊達公子(43歳)が元世界1位のビーナス・ウィリアムズ(34歳)と対戦し6-2、3-6、3-6のフルセットの末に敗退し2回戦進出はならなかった。

センターコートのアーサーアッシュスタジアムで行われた対戦は、第1セット相手の低い所でボールを打たせ、得意のライジングを駆使し2度のブレイクを果たし4-1とリードを奪った後にブレイクを許したが、3度目のブレイク続くゲームをキープしアンフォーストエラーがわずかに6本と好調なクルム伊達が6-2で先取した。

しかし第2セット、第3セットを3-6、3-6で落とし敗退した。ビーナスは、今年ツアー45度目の優勝、夏には2度目の決勝進出、準優勝を果たすなど好調で過去にはウィンブルドンで5度の優勝、準優勝3度、全米オープンでは2度の優勝を果たしている。クルム伊達は3年前のウィンブルドンで3時間に及ぶ接戦、昨年の米国マイアミ大会も2時間半を超す善戦を演じている。

また第31シードの奈良くるみが元世界21位の強豪アレクサンドラ・ウォズニアク(26歳、カナダ)と対戦し6-2、6-1で勝利し2回戦進出を果たした。

男子シングルスでは伊藤竜馬ダニエル太郎西岡良仁の3人が予選を突破し本戦入りを果たした。本戦には錦織圭を含めの4人の日本人男子選手が出場する。

また江口実沙 は、フランソワーズ・アバンダ(17歳、カナダ)と対戦し0-6、2-6で敗退し初のグランドスラム本戦入りはならなかった。奈良くるみクルム伊達公子土居美咲は本戦からの出場となる。

シングルス予選
決勝

伊藤竜馬 [11] 6-4 6-4 ●ミコール・プラジズニー(ポーランド)[22]
西岡良仁 6-3 6-1 ●マルセル・イルハン(トルコ)[25]
ダニエル太郎 4-6 7-5 6-3 ●ピーター・ポランスキー(カナダ)[10]
○マティアス・バッキンガー(ドイツ)6-3 6-3 ●杉田祐一 [12]
○マルコ・キュードネリ(スイス)6-1 6-7(6) 6-1 ●守屋宏紀 [29]

2回戦

伊藤竜馬 [11] 6-3 6-2 ●アレックス・ボゴモロフ ジュニア(ロシア)
杉田祐一 [12] 1-6 7-5 6-3 ●アドリアン・メネンデス マチェラス(スペイン)
守屋宏紀 [29] 3-6 6-4 6-3 ●ルベン・ビーママンズ(ベルギー)
西岡良仁 7-5 4-6 6-4 ●タナシ・コキナキス(オーストラリア)
ダニエル太郎 6-2 2-6 6-1 ●Toni ANDROIC(クロアチア)

1回戦

ダニエル太郎 4-6 7-6(7) 6-1 ●アレックス・クズネツォフ(米国)
西岡良仁 6-4 6-4 ●ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)[5]
守屋宏紀 [29] 1-6 7-6(3) 6-2 ●ウラジミール・イニャティック(ベラルーシ)
○アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)6-4 6-4 ●内山靖崇
○オスカル・エルナンデス(スペイン)6-3 6-3 ●添田豪[2]
杉田祐一 [12] 6-3 6-4 ●ティム・プッツ(ドイツ)
伊藤竜馬 [11] 7-6 (6)、4-6、6-3 ●フランシス・ティアフォー(米国)[WC]

全米オープン 2014 公式サイト

記事:長嶋秀和
写真:濱中益美