10月8日(日) 楽天ジャパン・オープン 7日目。
ダブルス決勝で、内山靖崇(北日本物産)/マクラクラン・勉組が第2シードのマリー(英国)/ソアレス(ブラジル)組を6-4, 7-6(1)で破り優勝した。
日本勢の優勝は、2005年に優勝した岩渕聡/鈴木貴男組以来、12年ぶりの快挙だ。
マクラクラン/内山組はツアー大会初出場で初優勝。
シングルスはD・ゴフィン(ベルギー)がA・マナリノ(フランス)を6-3, 7-5で破り優勝した。
ゴフィンは前週の中国・深センのATP大会に続き二週連続優勝。
内山靖崇/マクラクラン勉 見事優勝!
「観客からの後押しで頑張れている」と言う二人が第2シードのマリー/ソアレス組と戦った。
相手は2016年の全豪、全米を制し、今季もツアー3勝という強敵。
内山のダブルスランキングは494位。(勉のダブルスランキングは131位だが)
対して相手のマリーは11位、ソアレスは12位。
「相手は格上、失うものはない」とは言うものの、それを実践するのは簡単ではないと思えたが、この二人は違っていた。
第1セットはマリーのサーブで4-5、0-40と日本チームがセットポイントを掴む。2本は逃すが、30-40、3本目のセットポイントはなんとマレーがダブルフォルト!
6-4で第1セットを取る。
第2セットはお互いにサービスキープ。6-6とタイブレークに突入。
内山 リターン・エースで2-0にすると、勉のリターンはストンと入る。3-0とミニ・ブレーク。
4-1、内山はフォアのリターンを強打で足元へ沈める、5-1だ。
優勝まであと2本!
ソアレスのバックがロングで6-1とチャンピオンシップ・ポイント!
マレーの大胆なポーチはネット!
「観客の後押で、ガンガンいけた」と。
デ杯ブラジル戦で初めてペアを組んでからわずか3大会目でツアー優勝を決めた。凄い快挙だ!
〇内山靖崇/マクラクラン勉 64 76(1) ●2]Murray(GBR)/Soares(BRA)
<<準決勝>>
〇内山靖崇/マクラクラン勉 75 64 ●Gonzalez(MEX)/Peralta(CHI)
〇2]Murray(GBR)/Soares(BRA) 67(3) 61 [11-9] ●Inglot(GBR)/Nestor(CAN)
ダブルスドロー
D・ゴフィン昨年準優勝のリベンジ
「ついにトロフィーを取れた。とてもうれしく思っている」と昨年はキリオスに負け準優勝だったゴフィンは喜ぶ。
26歳のゴフィンは、先週の日曜まで中国で試合があったため来日が遅れ、水曜日から5連戦だった。(通算4勝目。ATP500は初。)
第2セット、第6ゲームを落とし、2-4となった時は、昨日のチリッチ戦のように粘り強くしぶといプレーのマナリノの挽回劇がはじまるのか?と思われたが、そこで「攻撃的なプレー、ボレー、サーブなどできた」と連戦連勝で自然と攻撃的なプレーができたようだ。
<<シングルス決勝>>
〇4]D.Goffin(BEL) 63 75 ●A.Mannarino(FRA)
<<準決勝>>
〇A.Mannarino(FRA) 67(5) 64 60 ●1]M.Cilic(CRO)
〇4]D.Goffin(BEL) 76(3) 76(6) ●8]D.Schwartzman(ARG)
<<準々決勝>>
〇1]M.Cilic(CRO) 62 60 ●R.Harrison(USA)
〇A.Mannarino(FRA) 62 64 ●杉田祐一
〇4]D.Goffin(BEL) 75 62 ●R.Gasquet(FRA)
〇8]D.Schwartzman(ARG) 62 64 ●S.Johnson(USA)
<<2回戦>>
〇1]M・チリッチ(クロアチア) 63 64 ●内山靖崇
〇R.Harrison(USA) 63 16 76(2) ●5]K.Anderson(RSA)
〇杉田祐一 1-0ret. ●3]M・ラオニッチ(カナダ)
〇A.Mannarino(FRA) 63 62 ●J.Vesely(CZE)
〇R.Gasquet(FRA) 60 76(5) ●盧彦勳(台湾)
〇4]D.Goffin(BEL) 26 75 76(1) ●Q]M.Ebden(AUS)
〇8]D.Schwartzman(ARG) 63 61 ●B.Tomic(AUS)
〇S.Johnson(USA) 62 64 ●A.Dolgopolov(UKR)
<日本人プレーヤー1回戦>
〇杉田祐一 64 ret. ●B・ペア(フランス)
〇内山靖崇 63 36 61 ●F・スクゴル(クロアチア)
〇盧彦勲(台湾) 61 63 ●ダニエル太郎
〇R・ハリソン(米国) 64 46 64 ●高橋悠介
〇A・マナリノ(フランス) 75 76(3) ●添田豪
ドローPDF
記事塚越亘/塚越景子 写真/鯉沼宣之/伊藤功巳/TennisJapan