3月7日 アメリカ西海岸、インディアンウェルズで行われている、グランドスラム大会に次ぐ格のビッグ大会、BNP パリバ・オープン(ATP/WTA共催)。
7日大会初日、大坂なおみ(日清食品)が1回戦で元No.1プレーヤーのマリア・シャラポワ(41位、30歳、ロシア)を6-4、6-4で破り2回戦に進出した。
厳しい予選を突破し本戦出場した奈良くるみ(安藤証券)だったが元15位のカネピに残念ながら逆転負けした。
8日二日目、第一試合に登場した杉田祐一(三菱電機)は約3時間の激戦の末に7-6(5), 4-6, 6-7(4)で惜敗した。
大坂なおみ シャラポワにストレート勝利
<<1回戦>>
〇大坂なおみ 64 64 ●M.Sharapova(RUS)
第1セット
オープンング・ゲームをラブでキープする大坂。
対するシャラポワは15-40からダブルフォルト、大坂2-0と好発進。
第6ゲームもブレーク・チャンスがあったがブレークできず。
そのチャンスを逃すと大坂は次のサービスゲームを落とす。
第10ゲーム、シャラポワのサーブでセットポイントを掴む。
シャラポワのショットはネット、大坂6-4で第1セットを先取。
第2セット
大坂が先に第4ゲームをブレーク、しかし続くゲームをブレーク・バックされる。
第6ゲームで大坂がブレーク。ところが、第7ゲームは40-0からブレーク・バックを許してしまう。
第10ゲーム、シャラポワのサーブ、デュース後、ダブルフォルトで大坂はマッチポイントをつかむ。
最後はシャラポワのバックがネット!
第2セットも6-4で勝利だ。
「(大坂は)期待のプレーヤー。
ストロークは深く、サーブも良い」とシャラポワは脱帽。
大坂、2回戦で第31シードのラドバンスカ(ポーランド)と対戦する。
杉田祐一3時間の激戦
<<1回戦>>
〇H・ゼバリョス 67(5) 64 76(4) ●杉田祐一
H・ゼバリョスは66位。2009年にはATP新人賞に輝いたプレーヤー。最高ランキング39位。
第1セットはタイブレークに。
杉田はネットプレーで6-5とセットポイントを掴む。
相手のドライブ・ボレーはネットにはねワイド、杉田が7-5でタイブレークを取る。
第2セットはバックのダウン・ザ・ラインを決められ。ゼバイヨスが取り返す。
ファイナル・セット
先にブレークされた杉田だが、3-5から挽回、タイブレークに。
タイブレーク最初のポイント、杉田がフォアを深く決め1-0と思われたがチャレンジされ、そのボールはロングと判定0-1。
12回のラリー戦に勝ち3-3とする。
強気の攻め、凄い精神力を感じさせる杉田のプレーだ。
14回目のラリー、ネットにつく杉田だが、パッシング・ショットを決められ3-5。
杉田のフォアのリターンはネットの白帯にあたり、4-6とマッチポイントを握られる。
7回のラリー、杉田のショットはわずかにワイド、
4-7で悔しい敗戦。
2時間50分の激戦。
負けてしまったが最後まで諦めず、強気のプレーを貫いた杉田のプレーは感動的だった。
錦織圭初戦は11日日曜日
第22シードの錦織圭(日清食品)の初戦(2回戦)はL・メイヤー(47位、30歳、アルゼンチン)とエストレーラ ブルゴス(153位、37歳、ドミニカ)の勝者と対戦する。
ボトムハーフにいる錦織の試合は現地11日の予定だ。
錦織の3回戦は第10シードのN・ジョコビッチ(セルビア)か?
ジョコビッチはダニエル太郎対C.NORRIE(GBR)の勝者と対戦する。
記事:塚越亘/塚越景子/ 写真H.Sato/TennisJapan