国際テニス連盟(ITF)は6月26日に、来月27日に開幕するロンドン五輪の出場選手リストを発表。エントリーリストの1番アウトだった伊藤竜馬は、出場権獲得選手の中から辞退者が出たため、繰り上がりで五輪出場が確定した。これで、すでにランキングで出場を決めていた錦織圭、添田豪とあわせ、日本からは男子3選手が出場することになった。なおクルム伊達公子と森田あゆみは、申請していた大会推薦枠から外れたため、日本人女子選手の出場はならなかった。
伊藤が五輪出場を知ったのは26日、ウィンブルドン初戦のコートに向かう直前のことであった。ひとりでも欠場者が出れば五輪出場件は得られるため、「自分のなかでは、大丈夫だろうと思っていた。気にしても仕方ないので流れにまかせ、この2週間は出場する大会に集中していた」という伊藤だが、さすがに確定の報を知ったときは「ほっとした」という。
出場を決めた3選手は、27日にウィンブルドン選手権の会場内で会見を行い、それぞれ五輪に向けての豊富を語った。
――ロンドン五輪の印象や豊富を思いをお願いします。
錦織:五輪出場は2回目ですが、今回は会場がウィンブルドンということで、前回の北京とは違う雰囲気になると思います。経験もあるし場所もウィンブルドンなので、緊張せずに戦えると思います。前回は1回戦負けという悔しい結果だったので、今回は日本の皆さんに良いニュースを伝えられればと思います。
添田:出られるのは嬉しいです。出るからにはしっかり調整し、ベストを尽くしてひとつでも上をめざしたいです。
伊藤:今年の1月から、五輪出場を目標にスケジュールも組んで来ました。日本を代表して、ひとつでも多く勝ちたいと思います。
――五輪で見てみたいほかの競技や、選手などは?
錦織:サッカーです。テニスの次に好きな競技なので。
添田:僕は、アメリカのバスケットボールチームが見てみたいです。
伊藤:水泳の北島康介選手。あとは、陸上のウサイン・ボルト選手です。
――五輪では、ウィンブルドンにも関わらず白以外のウェアも着られることをどう思いますか?
錦織:凄く不思議な感じになると思います。とくに昔からウィンブルドンを見ている人や、ロンドンに住んでいる人は、変な感じがするだろうと思います。
添田:よくウィンブルドンが許したなと思います(笑)。
伊藤:やはり日の丸を背負うこと、日本を代表したウェアを着られるというのが、一番大きいと思います。