南米遠征 総括 夏のグランドスラムジュニアを見据えて

南米遠征も終了だ。今回は4大会G1コロンビア、G1エクアドル、G2ペルーそしてG2ボリビアを転戦した。週代わりで活躍する選手が替わり各選手それぞれ成果があった。特に3週目のペルーでは清水悠太がシングルス優勝、杏里がダブルス準優勝を飾った。最終戦のボリビアでは内藤祐希のシングルス優勝と清水悠太、田島尚輝ペアのダブルス優勝そして永田杏里、内藤祐希ベアの準優勝で遠征を締めくくった。

試合中でも夕方は身体に負担のない程度にトレーニングとランニングは欠かさず行った。練習はラリー、ポイントそして球出しなどの基礎練も毎日行った。フットワークも少しずつ毎日のメニューに入れるようにした。

今回の遠征はクレーコートでテニスを磨く事は勿論だが、夏のグランドスラムジュニアを見据えて世界ジュニアランキングを上げる事も大きな目標の一つだった。

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清水悠太は100位から52位、田島尚輝ら145位から105位、永田杏里は315位から218位そして内藤祐希は114位から32位へそれぞれ大きくランキングを上げた。上げた事によって更に上のレベルの大会に出場出来るのだ。祐希は全仏ジュニアなどのグランドスラムジュニアの本戦に出場出来るランキングまで来た。悠太は本戦が目の前だ。

クレーコートの試合を見ているとただミスをしないで粘っている選手、ボールの威力に頼っている選手は少なくないがそんな選手はジュニアだけで終わるテニスなのだ。

体力、技術、ポイントの構築、多彩さ、気持ちそれぞれ全てを駆使して戦うのがレッドクレーコートのテニスだと再認識した今回の遠征だった。

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最終戦のラパスは前週のペルーで清水悠太が優勝したのは良かったがラパス入りが遅れ体調調整が間に合わず男子はシングルスでは力を出せないで終わったのは残念だった。女子は何とか間に合い良い結果を残した。

ボリビアの決勝戦を終えて翌日帰路に着いた。リマから南米を発つ便をとっていたのでラパスからクスコー経由でリマに戻った。クスコーは町全体が世界遺産に登録されているペルーの名所の一つだ。トランジットの際数時間クスコー観光もした。もう1日有ればマチュピチュに行く約束を選手達としていたが最終日まで試合が残っていたのでクスコー観光だけする事にした。

テニスで忙しくしている選手達にとって観光したり美味しいものを食べたりする事は感性を養う良い機会だと思う。昼はペルー料理の代表のセビッチェやアルパカのステーキも食した。久しぶりに楽しいひと時を過ごす事が出来た。

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今回永田杏里は大会前のリストでは予選だったのでコロンビアの次の大会のエクアドルの金曜日のサインインに間に合う為にアルゼンチンのナショナルチームにお願いしてチームに入れて貰い一人でエクアドルに行かせると言う事があった。2日後にエクアドルで杏里に会うとまさしく可愛い子には旅をさせろと言う諺がぴったりの様子だった。コート上での振る舞いや普段の行動が驚くほど積極的になり多くのスペイン語圏の友達も出来てテニスのレベルアップに繋がっていた。

それぞれの選手達次の目標に向かって頑張って欲しい。最後になりましたが今回の遠征に選手達をお送り下さったご両親様、クラブのコーチの方々この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。選手達の今後の活躍を心よりお祈り申し上げます。

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