2021年に埼玉・新座市の住宅地に位置する野火止テニスクラブは、48年経った今も、地元の人に愛され続けている老舗のテニスクラブだ。現在、クレーコート2面、砂入り人工芝2面、ハードコート1面と3種類のサーフェスを有している。

ハードコート(写真上)、オムニコート(写真左下)、クレーコートと3種類のサーフェスを装備している。

このテニスクラブで開校されている『チームサテライト さくら野火止』は、ジュニアから育成、一般クラスまで幅広くテニスの指導を行うスクールだ。

代表を務める太田茂プロは、かつてデ杯代表としてプレー、フロリダに留学した経験を持ち、特にジュニア育成においては、多くの経験と実績がある。

「私が指導で一番大切にしていることがフォームの“再現性”です。再現性とは基礎の積み上げによって手にできること。練習内容はシンプルだけど、フォームの小さなところまで細かく見ています」

太田氏からすれば、ラリー、ゲームをすることはテニスの大きな楽しみの一つだが、フォームをチェックし、再現性を高めていかなければ、センスのある一握りの選手しか、上へいけない。結局は天才を待つことになってしまうという。

「センスだけでやっていると、結局どこかで行き詰まります。私たちがやっているレッスンは、オートメーションのように同じフォームで打つ選手を量産するのではなく、背の高さや体の大きさ、サーブのトス、グリップが厚い、薄いなど、選手の特徴に合ったものにしていくこと。要は打ち方を理にかなわせるということです。だからうちの選手たちはみんなサービスのフォームがいいと言われますね」

例えば高校生になってからフォームを直すと、それを試合で使えるまでに時間がかかる。

「体の柔軟性と同じで、10歳、12歳でそういう体づくりをしておけば、16歳になっても柔軟性は保たれているはず。16歳になってから硬い体を柔らかくするのは難しいはず」と、年代別にどういう段階を経て、自分のテニスを確立していくかが、ジュニア育成に欠かせない部分だと示す。

また、このアカデミーの特徴として、有能なスタッフを揃えていることを挙げる。錦織圭のトレーナーを長年務めた中尾公一氏は、選手の体作りをサポートする。慶應義塾大学時代に活躍していた近藤大基コーチ、早稲田大学入学後にプロとなった齊藤唯プロが指導にあたる。手塚玲美、鈴木貴男ら元トップ選手たちもスポット的に指導に訪れているということもあり、指導環境としては申し分ない。

アカデミーのコーチを務める齊藤唯プロ

「ジュニアたちが、年代別に忘れ物をしないように育てたい」と太田氏は言う。年齢に合った効率の良いフォーム、体作り、ジュニア時代の試合の周り方や合宿など、多方面からジュニア選手を丁寧に育てていくというのが、サテライトテニスアカデミーのやり方だ。

さらに、日本でありがちな「囲い込み」がないのも、特徴の一つである。所属先によっては、他のクラブやコーチについて指導をしてはならないというところもあるが、他クラブや中学、高校でテニスと並行して受講することにおいて制限はない。また、太田氏自身が、自分よりもっと適正のあるコーチがいると考えれば、積極的にアウトソーシングしていく。テニスを学ぶ環境はもっと自由でいいと考える欧米的な考え方となっている。

アカデミーで指導を受ける小泉熙毅選手は、昨年のインターハイで優勝し、将来のプロ入りを目指して、現在大学へ通っている。選手にとって選択肢はプロだけない、国内の大学、アメリカの大学とへと進み、そしてその後にプロになる道といったように多様化してきた。

年齢と成長に合った指導と、体作り、フォーム、そして戦術といったトータルで見る選手育成は、指導者、保護者、そして選手たちにとっても興味深いものとなるだろう。

今後、連載記事として、紹介していく。

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■入会特典 入会金22,000円割り引き(55,000円→33,000円)
初月受講料 半額
年会費 今年度分免除(2023年会費3月分まで)
■紹介者特典 お一人ご紹介につき、翌年の受講料から11,000円引き(ご紹介者が入会手続きを完了した翌月が対象)
■体験レッスン費 通常5,500円→3,300円

第1回サテライトキャンプ SUPPORTED BY DUNLOP
日程:9月17日(土)〜19日(月)
場所:サンシャイン白子テニスコート(雨天の場合はインドア)

 

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サテライトプランニング
https://satellite-planning.com/